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#30「OM–3について調べてみた」
こんばんは。
巷ではOM SystemのOMー3が話題ですね。
フィルム時代のOM–1のシルエットをほぼ完全に再現したデザイン。
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富士フイルムユーザーもこの形には興味津々なのでは。
かくいう私もOM–3は気になる存在。
価格帯もX-T5とほぼ同じ。どんなカメラなのか調べてみることにしました。
ヘリテージデザイン
時代を超える普遍性や耐久性を備えたデザイン
または伝統や遺産を受け継いだデザインのこと
今回発表されたOM–3はフィルム時代の名機OM–1のデザインを受け継いだデザインです。
1972年に発売されたカメラで当時「世界最小最軽量の一眼レフ」だったそうです。
ボディの小型軽量化、シャッターの作動音とショックの低減に力を入れて生み出されたカメラ。
今回発表されたOMー3のコンセプトを見てみると
たった一つの作品が、人生を変えてしまうことがある。
その衝動にあるのは、憧れでもあり、嫉妬でもある。
「私にも表現できる世界があるはず」。目に見えるものだけが真実ではない。
想像の先に広がる世界を表現するために、
感性と創造力の可能性を広げるために、OM-3は生まれた。
最先端技術を搭載した多彩な撮影機能とシンプルな操作性。
どこへでも持ち運べる小型軽量に、常に身につけたいトラディショナルなデザイン。
街や自然の中で感じた瞬間を逃さず、思い通りに、
そして想像以上に描き出せる。
広さと深さを手にした表現力は、
この世界のあらゆるシーンをかけがえのないものへ。
感性とOM-3が一つになるとき、
まだ誰も出会ったことのない美しさが見えてくる。
「どこでも持ち運べる小型軽量」というアイディンティを引き継いています。
開発者のコメントによるとOMー3にもデルタカットを採用していて、それは小型化だけでなく握り込みのしやすさなどの使いやすさにもつながっているそうです。
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バリアングル液晶なので左端の処理がゴテゴテしている以外は全体的に素晴らしいデザインだと思います。
ボディはマグネシウム合金製なので質感も良さそうですね。
重量496g
本体重量はボディ単体だと413g。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIと合わせると約630g。
Zfcは本体のみで約390g。なかなかいい勝負ですね。
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一方で私の愛機である富士フイルムX–T5のボディ重量は476g。その差は63g。
レンズも合わせるとその差はもっと大きくなるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173506892/picture_pc_a3f59ab3bd42063057ffa006da0230ee.png?width=1200)
OM–1 mark2は599gなので100gの軽量化。
OM–3は性能と重量のバランスがいいカメラに見えます。
ボディバランスや密度感は構えてみないとわからない部分でもあるので、一度店頭で触ってみたいところです。
クリエイティブダイヤル
レンズの左下のダイヤルで色味をコントロールできるようになりました。
XーT50にしてもZ50Ⅱにしてもピクチャーコントロールをボタンやダイヤルを割り当てるのが流行っていますね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173510114/picture_pc_8328f9dea86b16b593fd8d8965bf70b7.png?width=1200)
カラーとモノクロには4つずつプリセットが入っていて、それをベースに自分好みに細かく色味を調整することが可能。
撮って出しで色味を追い込みたい人にはかなり面白いダイヤルになっています。
この考え方はFUJIFILMでいうフィルムシュミレーションにも通じる部分。
細かな色の調整はOM–3の方が融通がきく感じがします。
カメラで完結したい人には刺さる機能。
CPボタン
これがOM−3最大のセールスポイントではないでしょうか。
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最新のデジタル技術を駆使した、新しい写真表現を実現する各種機能を呼び出すことができます。
ハイレゾショット、ライブND撮影、ライブGND撮影、深度合成、HDR、多重露出を選択できます。
ボタンを押しながらダイヤルを回して機能を選択します。撮影後にボタンを押すと、前回使った機能が呼び出せます。(デフォルトでは三脚ハイレゾ)
ライブGNDはOM–1 mark2でかなり好評だったので、この機能をボタンに割り当てて呼び出せるのは素晴らしいですね。
XーT5もハイレゾショットはできますが、専用のソフトでパソコンを使って現像しなくてはいけないので実際には敷居の高い機能となっています。
使いたい時に簡単にアクセスできるのは性能の一つ。
これはOMシステムの面白い部分ですね。
マイクロフォーサーズマウント
そしてOMシリーズを検討する上で避けられないのがセンサーサイズ。
作例をみる分にはレンズ設計の素晴らしさも相まってAPSーCに負けずとも劣らない解像感です。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173512415/picture_pc_912eb6ce217b14c3965087820de04e30.png?width=1200)
撮影者の腕も素晴らしいのですが、この写りを見て不満を抱く人は少ないのでは。
被写界深度の浅さはパンフォーカス気味に撮る人にとってはメリットにもなります。
特に気に入ったのはマイクロフォーサーズだからできるマウント径の小ささ。
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ヘリテージデザインで大切なのがボディとレンズのバランスだと思います。
Zマウントを有するZfやZfcがどこか間延びして見えるのはマウント径が大きいから。
そして私が富士フイルム機のデザインに惹かれる理由もボディとレンズのバランスが優れているからです。
OM–3に単焦点レンズをつけるとまさにフィルムカメラのような出たち。
正面から見た時にフィルム機のOMー1とそっくりにできたのはマイクロフォーサーズだったからと言っても過言ではないのでしょうか。
まとめ
今回OM–3を調べてみてとても魅力的なカメラであることが分かりました。
また一つ面白いカメラが発表されましたね。
調べていて唯一残念だったのはファインダー。
OM–3はファインダーが236万ドットにダウングレードされています。
このデザインだったらファインダーを覗いて撮りたくなるはず。
OM–1と同じ576万ドットだったら最高でした。
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いずれにせよ発売が開始されて店頭で見れるのが楽しみなカメラです。
手にとって、ファインダーを覗いてみたら心奪われてしまうかも。
以上、sirokuma的OM–3の考察でした。