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#2 「私とカメラ」〜学生編〜

こんにちは。
北海道は初雪を観測しました。朝の通勤路もうっすら凍っています。
今週末はタイヤ交換だな。

さて今日は「私とカメラ」というタイトルで今までのカメラとの出会いをお話ししていきます。カメラ好きなら誰しも経験するカメラとの出会いと別れ。
その繰り返しの中で自分に合った一台へと近づいていきますよね。

中学生の頃、20年前にカメラを手にしたあの日から。
脈々とづづく迷路について、今日もゆるりとお付き合いください。


中学生の頃に出会ったカメラたち

Canon EOS Kiss

カメラを始めたのは父が使っていたCanon製の一眼レフ機に憧れたから。
「カシャ!カシャ!」とレフ板とシャッター幕が音を立てながら写真を撮る父の姿。
大きくて重くていかにも高そうなカメラ。

クリスマスに何が欲しい?と聞かれれば必ず「お父さんのカメラが欲しい!」の一択。何の機種を使っていたのかは幼くて覚えていませんが、とにかくかっこよくて仕方なかった。

毎回棚にしまってあるカメラを勝手に触って叱られる日々。
そんな私に貸してくれたのがCanonのEOS Kissでした。

多分この初代のKissだったような。曖昧な記憶。

毎週のようにフィルムを写真屋さんに持って行くカメラ少年の誕生です。
今振り返ってもこの頃の現像を待っているワクワクって素敵だったな。

家の中に咲いている花、三つ離れた妹、大好きだったおじいちゃん。
晴れた日の青空、よくいく公園。

シャッターを切った景色がL版の写真になって返ってくるのが最高に楽しかった。
そんな私のカメラの原体験とも言える出会いでした。

Fine pix  A310

すっかりカメラ大好き少年になっていた中学3年生。ついに待ちに待った修学旅行。
旅先でも写真が撮りたい。でも一眼レフを持って行くなんて周りから浮いてしまう。
コンパクトなカメラが欲しい。

この頃のデジタルカメラは各社いろんなデザインや機能のものが溢れていました。
どのメーカーもコンデジを何種類も出していましたよね。
ヤマダ電機に毎週通ってたくさんの実機を触り続けて気に入ったのがA310。

グリップが電源スイッチになっているが時代を感じる。

素通しのファインダー。有効画素 数310万画素。
ISO感度は800まで。背面液晶は撮影画像の確認のみ。単三電池2本で駆動。
記録媒体は懐かしのXDカード。

フィルムの代わりにCCDセンサーを入れましたって感じのカメラ。
これ持って意気揚々と修学旅行で写真を撮りまくっていた気がします。

無駄に分厚くてコロンとしているフォルムが好きだったな。
A310との出会いでデジタルデビューを果たすのでした。


高校生の頃に出会ったカメラたち

Canon Canonet QL19

学生時代で一番カメラにはまっていたのが高校生の頃。
デジタルの便利さとは裏腹に写りや撮影体験に納得がいかずにフィルムへと回帰しました。

高校生になって行動範囲も広がり、今までは入るのをためらっていた老舗のカメラ屋さんにも足を運ぶようになっていました。
中古コーナーで並ぶフィルムカメラの中で一目惚れしたのがこのQL19

今見ても本当にかっこいいと思う。

レンジファインダーがとてもかっこ良かった。
昭和45年発売のカメラは私が高校生の時にすでに30年落ちの中古品。
確か2千円くらいで購入したはず。(当時の1ヶ月分のお小遣い)

どこかカビの匂いがして、ファインダーもうっすら曇っていたけど本当に大好きでした。
ボディはずっしりと重くて金属の塊という感じ。

この頃はまだ画角なんて知らなかった。
45mm画角で街中をスナップして歩いた高校生。なかなか渋いなと思う。

今でもX100シリーズが好きなのは絶対にこの出会いのせい。

FUJICA ST605Ⅱ

ある日カメラ屋さんで出会ったのがST605。
一目惚れというよりはFUJICAってどこのメーカーなんだろうという感じ。

ようやく携帯電話が高校生でも持てるようになった頃で、折りたたみ携帯の小さな画面で調べました。(N505isこれがわかるあなたは同世代)

カメラといえばCanon、Nikonの二大メーカーが圧倒的にシェアがあった時代。
富士フイルムは「写るんです」「フィルムメーカー」「チェキ」のイメージしかなく、一眼レフも作っていたことにようやく気がつきます。

そうなると気になってしょうがないのが私の悪いところ。
何度もカメラ屋さんに通って大いに悩みました。

結局2ヶ月分のお小遣いと引き換えにお迎えすることになります。
高2から高3までの多感な時期を共に過ごした相棒でした。

LOMO LC–A

高校を卒業する頃にはなんだかカッコよくなりたかった。
私服や持ち物、そしてカメラもおしゃれなものが気になるように。

ヴィレッジバンガードで知ったロモグラフィーに憧れて買ったのがLC–A。

雑貨屋にあるものがおしゃれだと思っていたあの頃。

このカメラで撮るとなぜかおしゃれな気がした。

「周辺減光によるトンネル効果」

今の私ならそう解釈するかもしれない。
でもあの頃の感性で味のあるロモグラフィーを楽しみました。

今でも手元にあるが電池が切れてシャッターを切ることができない。
中にはいつのものかわからないフィルムが入ったまま。

いつか修理してもう一度使いたいカメラです。


大学生の頃に出会ったカメラたち

Canon IXY 20IS

一年の浪人ののち大学に進学。地元を出たくて北海道に移り住みました。
19年の月日は自分の中に重くのしかかって、一度全部をゼロにしたくて誰も知らない街で一人暮らしをスタートしました。

大好きだったカメラも全部実家に置いてきて、初めてのバイトの給料で買ったのがIXY20でした。

オダギリジョーのCMに憧れて買ったIXY

まだスマートフォンが流行り始める前の頃。大抵の大学生がコンデジを持っていました。
初めてのドライブ、どうしようもない飲み会、ゼミ旅行
初めての土地で出会う人、出会う景色のほとんどはこのカメラでおさめました。

周りがiphoneに乗り換えてどんどんコンデジを使わなくなっていく。
そんな中でも最後までコンデジにこだわって使っていました。

自分の青春が詰まったカメラです。

Nikon D3000

学生時代の最後を飾ったはD3000。

「俺のNikon」キムタクの宣伝がカッコよかった。

大学4年生バイトに明け暮れて貯めたお金で買った展示処分品。
Nikon最後のCCDセンサー搭載機で綺麗な青空が撮れるカメラでした。

レンズはキットレンズの18–55のみ。
エントリー機だったのでガイドモード搭載で「絞り」「ISO」「シャッタスピード」はこのカメラに教えてもらいました。

デジタル一眼レフなのに小柄なボディでニコンらしい使いやすいデザイン。
就職するまで第一線で活躍し続けました。

最後はアフリカへ転勤する同僚への花向けとしてプレゼントしました。
タフで使いやすくて絵もきれい。とてもいいカメラでした。


エピローグ

誰にもカメラとの出会いと別れがあります。
その時の価値観や感性でベストは変わってくるものです。

中学生からカメラに触れて大学生になるまで7台のカメラを乗り継ぎました。
こうやって振り返るとその時の自分の考え方や写真との向き合い方が見えてきます。

次回は「私とカメラ」〜社会人編〜です。
いかに富士フイルムの沼へにはまって行くか。富士の魅力をお話しします。

今日もお付き合いありがとうございます。また次の記事でお会いしましょう。

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