見出し画像

#25「がんばれ富士フイルム」

SNSを見ていると富士フイルムへの風当たりが良くない気がします。
「価格高騰」「メーカーサポート期間の短さ」「供給不足による転売問題」
去年はこれについて多くの記事を目にしました。

2020年から富士フイルムを使っていますが、確かに自分自身もメーカーの方針に悩んだこともありました。

例えばX100Vが出た時の公式プロモーションの問題。
ストリートスナップと称して撮られる側の気持ちを逆撫でするようなスタイルで撮影していたことが世間からバッシングを受けました。

その頃はX100Fを愛機としていたので随分と心を痛めたのを覚えています。

そして記憶にも新しいのがX100Ⅵの高騰と供給不足による転売問題。
次期モデルのために貯金をしながら楽しみに待っていた分ショックは大きかった。

同時期に「富士フイルムはライカを目指す」なんてことも話題になりました。

エンドユーザーの私にはその真意は分かりませんが、
「富士フイルムのカメラの価値を時代を超えて伝え続けていく」
という意味であって欲しいと思っています。

ナイキのエアージョーダンのように限定モデルを数を絞って販売することでプレミア感を高めるようなことではなく、富士フイルムのカメラ達が元から持っている価値を守り続ける方向であって欲しいのです。

4年間で数台の富士フイルムのカメラを使ってきて
「写真を撮ることの楽しさ」「カメラを持つ喜び」をたくさんもらってきました。

いつもカバンに潜ませているX100V

富士フイルムのカメラは令和の時代にこそ光る部分がたくさんあります。
スマホで誰も写真を撮るようになった今だからこそ、わざわざカメラを持ち歩く価値が詰まっているのです。

ダイヤルを操作して自分で露出を決めることの深さ。
ファインダーを覗き込んだ先にある景色の美しさ。
シャッター音と共にその瞬間を切り取る感覚。

カメラって面白いと撮るたびに思うことができる。

俗にいう「撮影体験」がそこにはあって、カメラじゃないといけない理由があります。
わざわざカバンにカメラを入れていこうという気持ちにさせてくれるのです。

フィルムシュミレーションで仕上がりも楽しめると言うことも加味すれば、国内メーカーでは一番の撮影体験だと私は思っています。

だからこそ富士フイルムには頑張ってほしい。
これまで作ったカメラたちの価値を守り続けて欲しいのです。

こだわりの詰まった素晴らしいカメラたちを手に届く価格で望む人の手に届くように。
そしてそのカメラが動かなくなる日まで愛していけるように。

APS-Cに拘って戦っているのはライカになる為ではない。
唯一無二の「富士フイルム」であってほしい。

富士フイルムは富士フイルムのままでいい。

日本にもこんなカメラがある。
富士フイルムだからできるカメラがある。

これからも写真好き、カメラ好きな庶民のためのメーカーであることを願って。
4年分の富士フイルム愛をここに残します。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集