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# 4「X-T5ファーストインプレ」

2024年の 10月に購入してから1ヶ月が経ちました。
今日はX–T5を使った“第一印象”についてまったりとお話しします。
素人写真愛好家のレビューに最後までお付き合いいたければ嬉しいです。

X-T5との出会いはこちらから↓


気に入っているところ

1.写り

一番気に入っているのは“第5世代センサーの写り“
撮った写真はスマートフォンかタブレットでしか見ないので第4世代の2600万画素センサーで十分だと思っていました。

その考えを一蹴したのがXーT5の写り。

解像感と色の諧調の豊かさに驚く。

これまで使ってきたどの富士フイルム機とも一線を画す解像感。
使っているレンズはXF35mm。X–T30の頃に散々使ってきたはずなのに、今まで見たことのない立体感。

4000万画素センサーの力がレンズの良さを一層際立たせている。
カメラを乗り換えてきて初めての体験でした。

光の陰影の表現の豊かさ。
水の質感表現。
緑の綺麗さと滑らかなシャドー部の諧調。

今まで撮り溜めてきた写真とは明らかに違う質感、というか空気感。
それなのに色味は今までと変わらない富士フイルムの色。

4000万画素の恩恵はスマホやタブレットで見ても実感できる。
その写りにすっかり心を奪われてしまいました。

2.重さと大きさ

カメラは重くても軽くてもいけない。
ものとしてちょうどいい重みのものが好き。

556グラム。手の内でしっくりくる重さ。

X一桁シリーズとしての風格。
マグネシウム合金製の密度感あるボディが手の内に収まる感じ。
前モデルから50グラムの軽量化と5mmの小型化が数値以上に効いています。

ものとしてちょうどいい重さ、大きさ。写真機として絶妙なバランスです。

3.使い心地

不思議と写真を撮ることに集中できるカメラ。

新しくなったグリップ。見やすいEVF。押しやすくなったボタン類。
気持ちよく決まるAF。小気味よいシャッターフィーリング。
慣れ親しんだレリーズボタン。3軸チルトの気軽さ。

持ちやすいのに、邪魔にならないグリップ。
押しやすく、過不足ないボタン。

一つひとつ、小さな積み重ねが写真の撮りやすさにつながっている感じ。
写真を撮っていて不自由に感じることがありません。

これまで富士フイルム機を使ってきた人なら、誰でも気持ちよく写真に集中できるはず。

さらに4000万画素センサーをいかしたデジタルテレコン。

換算50mmで撮った写真。
デジタルテレコンで換算75mmにクロップ。

どちらもXF35mm f1.4で撮影した写真です。
デジタルテレコンで1.4倍にクロップしても有効画素数は2000万画素。

あと一歩寄りたいのに寄れない場面での奥の手として。
お気に入りのレンズで違う焦点距離が楽しめる。

画質の劣化を気にせずに積極的に使える機能です。

4.デザイン

富士フイルムのカメラ全般の魅力である“カメラらしい形をしている“こと。
フィルムカメラから続く“写真を撮る機械“としてのデザイン。

ダイヤルが並ぶ軍艦部。

X– T1の頃から変わらない「絞り」「ISO」「シャッタースピード」を物理ダイヤルで決めるための形。それでいて時代に取り残されているわけでもない。代を追うごとにブラッシュアップされてきたXシリーズ 10年の積み重ねを感じるデザイン。

変わらないもの、変わるものちょうどいい落とし所。

この時代に“写真機“としてデジタルカメラを作る。

「このカメラで写真を撮りたい。いい写真が撮れそうな気がする。」
デザインも性能の一部だと思わせてくれる、そいうところが好きです。


合わせて使っているレンズ

XF35mm f1.4

普段使いは換算50mmの単焦点。

Xマウントとともに誕生したレンズ。最新のXーT5につけても当たり前のようにデザインに統一感があるところに富士フイルムの魅力を感じます。

ボディとレンズが金属製でまるでフィルムカメラのよう。
そんなのに900グラムを切る重さ。

日常のスナップを撮るのにベストな組み合わせです。

XF18-55 f2.8-4

愛犬を撮るときはリニアモーター搭載のズームレンズ。

こちらも初期のズームレンズ。富士フイルムらしく線の細い優しい写りです。

リニアモーターを搭載していて動画でも駆動音はほぼゼロ。
愛犬を撮る時にもこのレンズのAF速度に頼っています。

他にもいいレンズがたくさんのあるのに、なぜか手元に戻ってくる呪いのレンズ。


気になるところ

1.被写体認識AF・瞳認識AF

持っているレンズがどちらも初期に発表されたレンズなので被写体認識AFの真価を発揮できていない気がします。

XF18ー55mmで撮影。被写体検出モードは「犬」

ファインダーで見ると犬の瞳にピントが来ているのですが、シャッターが切れるまでにピントが微妙にずれることが多いです。AF–Cでも同様。

被写体検出AFを切ってシングルAFの方がピントが合うような気がします。

後輩親子をシングルAFで撮影。レンズはXF35mm

最新レンズを手に入れることがあれば試してみたいポイントです。

2.夜の室内撮影でのノイズ感

夜に室内で子供を撮る時などISO3000あたりになると急に解像感と階調の豊かさがなくなるような気がしています。むしろ第4世代センサーのX100Vの写りの方がよく感じることも。

X–T5で撮影。ISO2500
X100Vで撮影。ISO3200

ノイズが出るのはどちらも同じですがX100Vでは気にならなかったノイズ感。
高画素機はノイズ耐性が弱いという先入観かもしれません。

いい作例がなかったのでいずれ同条件で比べてみようと思っています。


エピローグ

富士フイルムを使い始めからずっと憧れていたX一桁シリーズ。
自分のものになって毎日使ってみるともっと好きになるカメラです。

「Back to origin(原点回帰)」
XーH2にフラグシップを譲ってスチルに特化したコンセプトは、令和の時代に写真機を求めているユーザーの心に刺さります。

フィルムカメラの所作で写真が撮れる。でも最新の性能で不便さがない。
そして写りはXシリーズ最高峰。

動画全盛の時代に万人受けはしないかもしれない。
でも求めている人は必ずいる。そんな魅力に溢れるカメラです。

今夜もお付き合いいただきありがとうございます。あなたの感想お待ちしてます。


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