大喜利ってもっと皆で楽しめるものなのかもしれない
「ラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜」
フジテレビのいいところと悪いところを凝縮した見事な生放送が今年も帰ってきた。
「27時間テレビ」の日はしっかりスケジュールを空けておくタイプだった私は、この年に一度のバラエティ祭りが好きである。
今回特に盛り上がったのが『IPPON グランプリ THE LIVE』。
アイドルSnow Manと大喜利苦手芸人代表のフジモン・陣内智則・後藤輝基が生放送で大喜利対決をするというちょっとヒヤヒヤする企画だった。
しかし蓋を開けてみたらめちゃくちゃ面白い。
「アイドルに負けるわけない」という芸人サイドのしっかりとしたフリ、その言葉に負けることなく果敢に攻めるSnow Man、低調な接戦を繰り広げすぎてワンチームとなった6人。
そしてなんと言っても、キーマンはこの仕事が決まってから全く楽しくない日々を過ごしてきたと言う陣内智則。
(織田裕二)から0ポイントを叩き出し続け、
よくない方向に突き進む流れを全てチェアマン松本人志のせいにして、なんならなぜかキレていて、でもポイントが入ったら素直に喜ぶピュアさ。
大喜利以外の部分で彼の人間味と素晴らしい立ち回りが全部入って、トータルとても面白いものが出来ていた。
そして、こういう全ての出演者の力と、IPPONグランプリそのもののシステムの秀逸さがあってこそ面白くなっているというのは大前提として、先日の「IPPON 女子グランプリ」(女性芸人と女性タレントのみの大会)も面白かったし、大喜利ってもっと皆が楽しめる身近な遊びなのでは?トランプとかジェンガとか、なんならじゃんけんクラスまで行けるポテンシャルあるのでは?とさえ思ってしまった。
え、私も大喜利で遊んでみたい!
そんな気持ちに不思議となっていた。
大喜利の更なる可能性を教えてもらったような、笑いの普遍性にまで思いを馳せるような、そんな今年の歌と笑いの祭典だった。