安心して絶望できる人生
3人の参列者の前で
牧師先生は静かに話しはじめました
「この言葉は北海道にある「べてるの家」のソーシャルワーカー
向谷地生良氏によるものです。
精神疾患をもち、幻覚や幻影に悩まされる方々を
そしてそんな自分を
これがべてるの家の理念だそうです。
絶望の中にあった吉田知那美選手も、そのままを受け入れ、
自分を認めたときに、初めて強くなれた。
私たちは復活の日の今日
弱さを受け入れ、認めていけること。
絶望するような出来事があっても
そのさきに光があり、復活があるからこそ安心して絶望できるのです。」
私は、誰かに許してもらいたくて、受洗しました。
悪いのは自分である、
どうぞ許して下さい、と
亡くなった祖父母や父、子供に泣いて謝る日々でした。
自分はこれからも絶望の中で生きていくのだろうと思っていたので
神様に祝福して頂ける
という気づきに大変驚き、また、青空が広がるようでした。
7時に始まった早朝礼拝のあと
そう話した私に、牧師先生は
「まさに復活の日にふさわしいですね。
闇は光に勝てませんからね」
と微笑まれました。
人はそれぞれ困難を抱えて生きています。
そしてまた、福祉に関わる人にとっても
クライエントの抱える困難さも課題となります。
困難な出来事に苦しむときも
障がいを持ってうまれたり、発症したり
また認知症であっても
それを認め、
受け入れていくための希望と光を信じ、感じていけること
それをようやく実感して
また少し自分を受け入れられたように思ったイースターの朝
イースターエッグをあちこちに隠して
教会をあとにしました。
今日の気づきに感謝して
今日から始まる一年を心豊かに
そして誰かのお役にたてるよう精進し
暮らしていきたいと思います。
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