母と娘の冬休み。闘争編
冬休み前日、半日で学校が終わり、髪をかきあげながらインスタントラーメンをかっこんだあとメイクにネイルチップ、髪にはクリプレのヘアオイルを香らせ、お友達とプリクラ撮りに行く小5女子。なんだろう、行動と年齢がバグってると感じるのは、わたしが時代に取り残されてるから?
今年、暦の並びでまる2週間のなかなかに長い冬休み。放っておけば、一日中スマホとSwitchとユーチューブとファッション誌三昧だろうと思う。実際、夏休みに放置気味にしてみたが一日中パジャマでゴロゴロしている日がほとんどだった。さて、このグータラ娘をどう調理してやるか。
冬休み初日はまず、皮膚科通院を決行。おデコにびっしりニキビがでているのにメイク魂過熱しあれやこれやコテコテ塗りたがる。鏡とにらめっこしてるわりにニキビはそれほど気にならない不思議な精神構造で皮膚科通いを渋りつづけ、最近は鼻や頬にもひろがってしまった。大人から見ると、ニキビ以外はツルツルピカピカの肌にゴテゴテあれこれ塗るよりもニキビ治療してきれいなスッピンをキープしたほうがクオリティ高いと思ってしまうのだが。
出掛ける間際、案の定、渋りに渋る。冬休み初日だからダラダラ過ごしたいとか、病院いかなくてもニキビ予防もできる美容液があるからそれを買ってとか、行くならご褒美にコスメ買ってとか、まぁ言いそうなこと全部、こちらもメンタル弱いしめんどくさいしでつい諦めそうになるが、この冬は不合理は頑として聞き入れない態勢でいこうと腹をくくる。
皮膚科は二時間待ち、その間買い物できるので娘はとくに文句もなく、2分の診療で塗り薬を処方してもらい、昼食に寿司を奢らされ、結局ご機嫌な娘と帰途につく。
余談だが、家に帰ると留守番していた13歳トイプがいまかいまかと散歩を待っており午後の暖かな陽射しの中こちらもご機嫌で一時間以上歩く。わたしは体力がすっかり底をつきダウン。クリスマス飾りの片付けなど私の仕事はひとつも出来ず。
二日目は朝から近所の公園へミニ門松づくりのイベントに連れ出す。相変わらず、行きたくなーい、めんどくさーい、門松ってナニ?とブーブー言いながら出かけていき親子で左右ひとつずつの門松をつくりなかなか立派に出来上がって、結果、やや満足そう。
午後は衣類や古い玩具や学校道具が床を埋め尽くす汚部屋(白いデスクの上のメイク収納棚だけピカピカにきれい。生活音を撮影する為)を手伝いながら片付ける。始めるまでの腰の重さにわたしがキレて午後2時半過ぎにようやく片付け始め、今日はもう夕食までの時間を費やすべく腰を据えた。衣類はクローゼットに全て納めさせ、使っていない玩具を種類ごとに仕分けして屋根裏に運ぶ。屋根裏は玩具の墓場となりこのあと此処を何とかするのは私なわけなのだが、とりあえず娘のお部屋は順調に片付き、スッキリした〜とご満悦の娘、あれだけ渋って母にキレられたのも忘れ達成感に浸る。
母はといえば、合間になんとか家の外のクリスマスグッズは仕舞ったものの、家の中のはクリスマス仕様のまま、大掃除とまでいかなくても多少キレイにしたい窓まわりや玄関周りの掃除も未だ手をつけられず。
そして、キレ疲れる。
できればキレたくない。相手にも自分にもダメージを与えるだけだから。思春期に片足、そろそろ両足突っ込もうとしている眼の前の女子に、キレるでも丸め込むでもなく、ナチュラルに責任ある行動をとらせたい。
どの程度本人に任せ、どの程度口を出すのか、そのバランスは11年の子育てのなかで常に失敗している気がしてならない。何が正しくて何が正しくないかは結果論でしかないのが子育てなのに、つい嘆いたり責め立てたりしてしまう。
その時々で丁度よいバランスを見つけ出し、穏やかに和やかに過ごすのがこの冬の、母の課題です。
娘に願うのは、責任と行動とそれから感謝です。
愛娘よ、自分の責任で素敵な人生を築ける賢さをどうか身につけて。それを願って母はこの冬休みも右往左往、七転八倒しながら君と過ごすよ。
冬休みの幕開け、闘争続きの初日2日間の報告でした。