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す・せ・その題名の映画(全58作品)

この記事は、映画の題名が「す」「せ」「そ」ではじまる作品情報が掲載されています。基本的にストーリーの結末に触れていますので、予めご承知ください。(この記事は有料です)
★印のついた作品は、本noteクリエイターのオススメ映画です。


酔八拳 -未公開作品にはそれなりの理由はあるね

 『少林寺三十六房』のリュー・チャーフィ主演の未公開カンフー作品。ビデオ発売時のタイトルは『少林酔八拳』。
 
 父の道場を乗っ取られた青年が、酔八拳の特訓を積み、憎き敵へ復讐を果たすというストーリー。

 物語のエピソードがばらばらで、内容を理解するのが結構な苦行になる。主演のチャーフィのアクションも、まだこの頃は大したことはない。

 ラストの対決も迫力不足で、『少林寺三十六房』のような凝ったカンフーを期待すると肩透かしを食う。

1983年4月3日 TBS系特別枠にて鑑賞 
監督 オー・ヤンチュン
リュー・チャーフィ(中田浩二)
↓ 題名が異なりますが本作です。

★スーパーマン II/冒険篇 -スーパーマンと同じ力を持つ敵と地球で闘う迷惑編

 シリーズ第2作。前作でクリプトン星を追放された三悪人が、スーパーマンが宇宙に捨てた水爆により自由の身となり、地球にやって来るというストーリー。

 初めての地球にとまどう三悪人の姿がユーモラスで、監督R・レスターの特質が出ている名シーン。が、全体的にはスローテンポで、人畜無害ののどかさが目立つ。

 スーパーマンとロイスのラブ・ロマンスが盛り込まれ、その愛のためにスーパーマンが超能力を失うという描写は、ちゃんとしたドラマとして描かれているが、これが本編のコミカルさとあまりに異質で、全体のトーンを乱している。

 クライマックスは冗長だが、超能力合戦としては楽しく観れる。家族みんなで安心して観られるという意味では、良い作品。

1988年4月3日 テレビ朝日「日曜洋画劇場」にて鑑賞
監督 リチャード・レスター
クリストファー・リーヴ(佐々木功)/マーゴット・キダー(中原理恵)/ジーン・ハックマン(石田太郎)/テレンス・スタンプ(西沢利明)/サラ・ダグラス(田島令子)/ジャッキー・クーパー(近石慎介)/ネッド・ビーティ(神山卓三)/スザンナ・ヨーク(沢田敏子)/マーク・マクルーア(古谷徹)

★スーパーマン III/電子の要塞 -悪ふざけコメディになったがシリーズ一面白いかも

 シリーズ3作目。どこをどう間違ったか、ヒロイック・ファンタジーから完全なドタバタ・コメディにトランスフォーム。シリーズ中で最も狂った作品だが、個人的には一番好き。

 企業の給料の1セント以下の端数を集めて設けた黒人のSEが、世界を支配しようともくろむ企業家に目をつけられ、スーパー・コンピュータの開発に協力させられる。スーパーマンに野望を邪魔された企業家は、クリプトナイトで彼を骨抜きにし、その結果、悪のドッペルゲンガー・スーパーマンが生まれてしまう…というストーリー。

 オープニングのドミノ倒し形式のズッコケ・ギャグは、本作で一番面白い。まるでドリフのコントで、あまりにベタベタの泥臭さに笑わざるを得ない。

 クリプトナイトで悪人化したスーパーマンが、小学生のイタズラのような悪さを繰り返すのも、ある意味凄い。ロイス・レインも完全な脇役扱い。過去2作品でスーパーマンのファンになった観客にとっては、全編嫌がらせのような作品である。

 だが、この確信犯的な意地悪が、観ているうちに快感になってくるから不思議。「ダメなものをダメなものとして観る」面白さとでも言うのだろうか。

 吹き替え的には、R・ヴォーンをちゃんと矢島正明が担当しているので、それだけで価値はある。

1985年10月 テレビ朝日「日曜洋画劇場」にて鑑賞
監督 リチャード・レスター
クリストファー・リーヴ(佐々木功)/リチャード・プライアー(樋浦勉)/ロバート・ヴォーン(矢島正明)/アネット・オトゥール(鈴木弘子)/マーゴット・キダー(平野文)/パメラ・スティーヴンソン(松金よね子)/ジャッキー・クーパー(近石慎介)/来宮良子、堀勝之祐

スーパーマン4/最強の敵 -これはあきまへん…観ているこちらがツラくなる

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