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か・きの題名の映画(全70作品)

この記事は、映画の題名が「か」「き」ではじまる作品情報が掲載されています。基本的にストーリーの結末に触れていますので、予めご承知ください。(この記事は有料です)
★印のついた作品は、本noteクリエイターのオススメ映画です。


★怪盗軍団 -あの手この手で危機を突破する痛快作

 現代のロンドン。ドイツ捕虜収容所の所長エルンストは、当時捕虜だったモーガン(テリー・サバラス)に、ナチが奪った金塊を見つけ出す計画をもちかける。戦犯として難攻不落の刑務所にとらわれているホルツが、隠し場所を知っているという。エルンストは、ホルツを刑務所から奪取し、金の場所を吐かせるつもりだった。

 早速モーガンは、かつての戦争仲間を集め、計画を実行に移す。ホルツを薬でもうろうとさせ、ヒットラーに変装した役者が詰問、まんまと金の場所を吐かせることに成功。

 ところが、隠し場所は東ドイツ。しかも現場は頑健なコンクリートで固められ、金を掘り出すことができない。モーガンたちの取った意外な手段とは…

 予想外の解決策を生み出しては、次々と危機を突破するモーガンの活躍が痛快。なお、この作品は「新・ルパン三世」の第3話《ヒトラーの遺産》で、まるパクリされていた。 

1986年1月17日 深夜放送にて鑑賞
監督 ピーター・デュフィル
テリー・サバラス(森山周一郎)/ジェームズ・メイスン(久松保夫)/ロバート・カルプ(前田昌明)、穂積隆信、内田稔、小宮和枝

★カイロの紫のバラ -呼ばれて飛び出た映画キャラとの淡い恋

 映画の中の主人公が、観客の中のある女性に惚れてしまい、映画から現実世界へ飛び出し、大騒ぎとなるが…というストーリー。同時期に公開された『デモンズ』が盗作で訴えたとか(ウソ)。

 人間ドラマが続いたウディ・アレンが、久々に本領発揮のコメディに戻ってきた一本。ボケが徹底していて大爆笑できる。

 アレンはアート系映画ファンに祭りあげられているが、本性はバカ・コメディの人。アート族には、『カジノ・ロワイヤル』のパントマイム演技の凄さを観て、彼の実力を体感して欲しい。

 もちろん、本作は恋愛要素もあるので、M・ファローのせりふでアレンの映画観や人生観が語られるなど、ドラマ部分も膨らませている。辛口のラストは渋く、余韻が残る。要は、笑いとドラマのバランスが良い作品。

 ただ、字幕だと、ここまで笑えるかどうかは不明。コメディはやっぱり吹き替え。

1989年7月11日 深夜放送にて鑑賞
監督 ウディ・アレン
ミア・ファロー(高島雅羅)/ジェフ・ダニエルズ(富山敬)/ダニー・アイエロ(島香裕)

怪奇!血のしたたる家 -英国の二大ホラー・スター共演、脚本も大御所

 イギリスのアミカス・プロが得意としたホラー・アンソロジー。脚本を、『サイコ』などで知られる大御所ロバート・ブロックが書いているのがポイント。

 一軒の館に引っ越してきた人々が、奇妙な死を遂げてゆく様を、4話構成で描く。

 吸血鬼を題材にしたエピソードなどもあるが、一番面白いのは第2話で、ホラー作家が自分の創作した小説のキャラクターに脅かされ、遂に殺されるが、実は浮気妻とその相手の男が仕組んだ巧妙な罠だったというヒネリ。

 本作でもカッシングとリーの演技は素晴らしく、大衆娯楽映画だからといって一切手を抜かない役者魂に感動した。

1990年2月2日 深夜放送にて鑑賞
監督 ピーター・デュフェル
クリストファー・リー(寺島幹夫)/ピーター・カッシング(八奈見乗児)

ガイバー -海外での実写映画化で大幅改変

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