なぜあなたの部下はあなたが思うように動かないのか
昨年末、とある企業様から研修のご相談を受けました。お打合せに行きご要望をお聞きして研修の内容をご提案します。
今回は、組織内での連携がうまく取れていないので、コミュニケーションや主に報連相をしっかり行いたいとのこと。
この内容も特別難しいことでもなく、どこの企業様でも抱える課題の一つです。
研修内容や時間、金額などの提案書を提出して返事を待つ、というのがまあ一般的です。先方からも「検討してお返事します」との返答をいただきました。
果たして、いつまで待ってもその後の返答は来ません。あまり急かすのもどうかと思うのでしばらく待ちます。それでもあまりに連絡が無い場合はこちらから、その後いかがでしょうか的な連絡を入れます。それでも返答が来ないこともありますし、あるいは「連絡していなくてすみません、今回の件はなくなりました」という返事が来ることも。
研修や司会の仕事は、ご提案をいただいても決まらないことはたくさんあります。
まだまだ企画段階で可能かどうかだけでも知りたいとか、これから提案する段階なのでザクっとした提案内容だけでも聞かせて欲しいとか、スケジュールだけ仮で確保しておいてほしいとか・・・
これらは特段珍しいことではなく、長くイベント業界に身を置いていた私にとっては通常の流れ。仕事が決まらなくても特別な感情は湧きません。決まったり決まらなかったり、が普通だと認識しています。
このような出来事でいつも感じること。それは「そりゃあ部下が報連相してこないわけだ」ということ。だからこそ尚更研修して差し上げたい!とも思うわけですが……。
社内で報連相、主に報告でしょうが、これが行われていないのは様々な原因がありますので正解は一つではありません。一つの事象で判断はできませんが、おそらく社内でも同じことが行われているのでは。
自分の部下が報連相をしてこないのは、自分が報連相していないからだということを知ることが、改善のスタートラインに立つことなのではと感じます。
報告が必要なタイミングは主に、完了・中間・緊急。自分自身もできているだろうか、と我が身を振り返る新年度となりました。
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