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ネコが好きなおっさん

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ネコが好きなおっさん

ねこ時間

ネコは人間をあやつる。 こちらの都合はお構いなしだ。 ネコに命じられるまま背中を撫でると、ご褒美に「ゴロゴロ」をくれる。 ご褒美が欲しくてネコをかまう時間が、わたしにとっての「ねこ時間」だ。 それは数秒で終わることもあれば、数分、数十分続くこともある。 「ねこ時間」の長さを決めるのは、いつでもネコだ。 「ハニオ日記」という本を読んだ。 石田ゆり子さんのお宅にいる1匹の犬と5匹のネコの日常が、写真と文章でつづられている。 石田さんが「ねこ時間」を表現すると、こん

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    • 「ペット不可物件」で保護ネコと暮らす

      　ウチには2匹のネコがいる。 　ウチはペット不可物件なので、ネコは飼えない。が、毎日庭先の見回りをするノラネコに煮干しを与えていたら、この母娘は勝手に家の中に上がり込み、あちらこちらを嗅ぎまわり、そのまま居ついてしまった。それからもう2年が過ぎた。 　 イエを汚さないように、すぐに私はネコの多頭用ワイドトイレを買ってきて、常にきれいな砂を入れている。イエの床を傷つけないように、ダンボール製の爪とぎをいくつか買ってきて、部屋のいたるところに置いている。 　勝手に入り込んだネ

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      • 認知症の父はボクを忘れ、亡くなった

        　数年前、父が脳梗塞で入院し、妻と２人でお見舞いに行った。久しぶりに会った父は、私のことを、10年以上前に亡くなった弟だと思いこんでいた。妻には「初めまして」と挨拶している。父は認知症を発症し、私と妻のことを忘れていた。 　令和になった直後のGW、施設に入所した父に会いに行った。母からは、父の認知症がさらに進み、1日中ぼんやりしていると聞いていた。 でもその日の父は、私を認識できた。父は面談室の窓から見えるブドウ畑を眺めながら、ブドウから作られるワインの話を始めた。子供のこ

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        • 時間が失われる前に

           スポンジが水を吸うように記憶できていたのに、覚えられない。 覚えていたことを忘れてしまう。 あきらかにスポンジがポンコツになってきたから、今のうちに思い出せることを残しておかなきゃ。それほど時間は残っていない。 という強迫観念に駆られ、古いスポンジをまさぐりながら、きままに書きます。

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          テレビドラマを見てストレスを解消する

          若いころ、自分はストレスとは無縁だと思っていた。好きな本を徹夜で読めば気分転換を図れたし、十四時間ぐらい爆睡すればリフレッシュできていたからだ。 　ところが今は視力が衰え、活字を拾うのが辛くなった。寝続ける体力がなくなり、五、六時間も寝れば目が覚めてしまう。近頃はストレスの解消に、テレビを見る時間がめっきり増えた。テレビを見て笑っていると、気分がよくなる。お笑い番組やバラエティも良いが、加齢とともに集中力が欠けてきており、少し見ると飽きてしまう。そこでお勧めは笑えるドラマだ

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