インドアだからこそテレビの仕事は得だと思った
「THE突破ファイル」を担当しています。1年目の佐伯祐太(さえきゆうた)です。
超超超インドアな自分が、なぜテレビ業界に飛び込んだのかを、色々織り交ぜながら語りたいと思います。
テレビ業界に就いて約1年。正直、noteを書くほど豊富な経験をしていないですが、逆に、今テレビ業界に興味がある、未来の名ディレクター、名プロデューサーになるであろう就活生とほぼ同じ目線で色々書いていこうと思います。
佐伯祐太とは?
自分はアウトドア派かインドア派かで言うと、圧倒的にインドア派です。
休日はもっぱら家に籠って映画を見たり、ゲームをしております。
とにかく外出するのが好きじゃない、移動時間が勿体無いと思ってしまうのです。
そんな自分が、なぜ今テレビ番組の仕事なんかしているのだろう?それは…
テレビの仕事はなんかお得だと思った
皆さんは、テレビ番組制作の仕事にどんなイメージを抱いているでしょうか?
自分は、テレビ番組制作に携わる人達って、ロケや取材で様々な場所に行っているイメージがあり、仕事で全国各地に行けるのは得だなーってなんとなく思っていました。
しかも、ロケや取材で一般人が立ち入れないエリアに入ることができたりするイメージもあったので、なかなかできないような体験ができるんじゃないかなーというイメージもありました。
あと、取材として様々な方とお話しできるイメージもあったので、それもなんだか得だなーと思っていました。
とにかく仕事で全国各地を飛び回るのって、なんか得だなーと言う謎の価値観がありました。
超絶インドア派の自分に矛盾するようですが、だからこそなのです。
とにかく外出するのが好きじゃない自分にとって、(半ば強制的に)外の世界に連れて行ってくれることはありがたいのです。
とは言ったものの、配属された番組では、あまり遠出する事はなく、まだ関東近郊での撮影経験しかありません。
なので、北海道の雪景色とか、沖縄の海の写真とかはありません。
(千葉の海の写真なら沢山あります。その理由は、最後に。)
まさかの再現ドラマ
まさか自分が再現ドラマの制作に携わるとは夢にも思っていませんでした。
「THE突破ファイル」という番組に配属された自分。
この番組は、再現ドラマと言えるのか?と疑うほど、本格ドラマに引けを取らないクオリティのモノを撮影しています。
企画のシミュレーションなど、いわゆるバラエティ的な体験は出来ませんが、代わりに刺激的な非日常の世界に連れて行ってくれます。
その世界を作るのが、我々制作スタッフ、そして演者さんたちです。
人は皆、現実世界で貢献できるように必死に働いていらっしゃると思いますが、自分達はドラマの世界を作ることに必死になっていると思うと、なんだか不思議な仕事だなぁと思いました。と、noteを書いていて、ふと思いました。
また、様々な、その道のプロの人達と一緒に仕事ができるのも魅力の一つかなーとも思ったりします。
例えば、車を使うシーンが必要であればカースタントさんを手配するし、アクションシーンが必要であればスタントさんを手配するし。水中撮影のプロを手配することも。
本当にいろんなプロがいて、色んな人が制作に携わっているんだなぁと実感します。
自分がイメージしていたテレビ番組制作とは違いますが、それもまた人生。
これはこれで良い経験かもしれません。将来、何かに役立つと良いなーと思います。
猿と海
noteで、何か一つでも突飛な事を書いて、爪痕を残すことはできないものか、と思った時、これは紹介しておくしかないだろうという出来事を一つ。
それは「猿」です。「THE突破ファイル」で、猿が物語の軸となる再現ドラマを撮影しました。
猿と言えば、『日光猿軍団』。日光猿軍団で日々芸を磨いているお猿さんを招き、撮影に挑みました。しかし、これが思った以上に大変。本当に大変。お猿さん達は芸は出来ても、演技は初挑戦。なかなか思うように動いてくれませんでした。
猿回しさんの指導もあって、なんとか撮影は終了しました。が、問題発生。
「THE突破ファイル」ではお馴染みの『追撮』が発生しました。
猿が襲いかかるシーンや逃げるシーン、猿がらみのカットを追加で撮影する必要が出てきました...。
もう一回『日光猿軍団』を呼んで撮影を行うことは現実的ではない。
けど、『追撮』はしなきゃだし、時間もない。
なので、自分達で栃木県の日光猿軍団さんにお邪魔して撮影することになりました。
営業時間前での撮影という条件だったため、近くのホテルに前泊しました。
仕事で『日光猿軍団』に行けるなんて、得だなと思いました。
それから『追撮』と言えば、『海』です。「THE突破ファイル」で、「海パン刑事」というネタをやった時の話。これもまた、『追撮』が発生しました。
それはもうなかなかヘビーな追撮でした。よく覚えていませんが、追撮の追撮みたいなのも発生して、もはや訳が分からなくなっていました。「海パン刑事」の舞台は当然『海』。すなわち、『追撮』も海で行うわけで…。
というわけで、毎週毎週、違う海に行っては『追撮』をしていました。
(もちろん、毎回撮影申請書を提出しているんですよ!)
肌が真っ黒になりながらも、色んな海に仕事で来れるなんて得だな、とまたもや思った自分でした。
最後に
と、「得だなー」と思っていたら、気づいたら1年が経っていました。
これからも得ができるように仕事に励みたいと思います。
株式会社シオン
アシスタントディレクター
佐伯 祐太
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