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2020年買ってよかったもの

 2020年も色々なガジェットやら何やらを買ったわけですが、今年はどちらかというと物欲を煽られる機会が少なかったと思います。

 自分にとっての「買ってよかったもの」の定義としては、生活に新しい仕組みが生まれるものや、自身の考え方や哲学を大きく変えたり、思考の時間を大幅に利活用できたりというものになりそうですが、単に持つことの喜びを感じさせるものというのもこれに入るかもしれません。

1.フリーノ(KINGJIM)

 デジタルノート、すなわち手書きメモ端末。ほぼB6サイズ。他社製品でA5やA4サイズがあるが、それより小さい。片手に持ってメモを取るにはこの大きさがとても良い。若干フチの部分が幅あるなぁとは思っている。そのうち狭縁モデルなども出てきたらいいな、と。

 標準品のカバーは少々かさばるのと、スナップつきのフタを開けるという手間もあってメモをとりたいときのスピード感が得られない。そこで、B6サイズの固い表紙の手帳を買ってきて中身をくりぬき、剥がせるタイプの粘着シートでFrenoを固定。ペンはやはり市販の手帳用ペンホルダーを貼り付けて独自のカバーとして使っている。

 ペンは標準のものは消しゴム機能もついていて便利なのだが、見た目重視で三菱鉛筆とのコラボモデルを使っている。ぼくがミーティングでメモを取っている姿は、どうみてもアナログな感じに見えることだろう。

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 これまでiPad+Smart Keyboardか、Chromebookを使ってキーボードからテキストでメモをとっていたわけだが、「まったく見返さない」「テキストだからといって再利用しない」ということに薄々気づいてはいた。かといって内容を記憶しているかというと、メモとり中は単に指を動かしているだけだし画面を見ているしでロクに頭に残っていなかった。

 それが、どういうわけかフリーノにしてから見返すことが増え、「前回のミーティングの内容」を辿りながら会議に臨むのも容易になった。図や矢印を書き入れるのも当然簡単なわけで、書きながら思考を整理するというのに手書きが良いのだということをあらためて感じた。

 まだ使いこなしていない機能としては、「PDFの閲覧とそこへの書き込み」だ。これは、PDFの入手手段としてブラウザやクラウド上のファイルアクセスに強いiPadなどのタブレットに軍配が上がってしまう。

 難点は若干バッテリーの減りが速いのではないかというところ。ページ遷移でのリフレッシュが多い気がする。電子ペーパーは画面をリフレッシュしないと、消しても若干跡が残るかのように画面が薄汚れていくのだが、自分はそれをまったく気にしないので、自動リフレッシュ時間の設定はOffにしてある。ページ遷移時のリフレッシュも無くせるようにできれば、もっとバッテリーが長持ちするのではないかと素人ながら思う。

2.iPad 第8世代(Apple)

 iPadでずっと使ってきた周辺機器資産が活きるという点で良い。Smart KeyboardやApple Pencil(第1世代)がそれである。プロセッサも第7世代に比べて格段に処理能力がアップし、iPad mini(第5世代)に並ぶ感じになった。価格も手頃なので、iPad ProやAirに躊躇している人でも手を出しやすく、満足が得られると思う。自分はSIMが刺さらないモデルでは意味が無いと感じており、LTEモデルを使っている。出先で一通りのことができるという安心感は何物にも代え難いものだ。

 とはいえ、その使用感とはまったく別の理由というか、普段の荷物を減らして肩こりを無くさないと身体がどうにもならなくなってきたので、持ち歩くのはiPad mini(第5世代)にしてしまった。だが、大画面というのはそれだけで直感的な操作を助けるので、いずれまた筋肉がつくなどして肩がこらなくなったらこのサイズのにしようと思う。

3.iPhone SE 第2世代(Apple)

 マスク必須の世界では、顔認証が本当に面倒臭いということもあり、iPhone 11 Proだったのを、わざわざ性能が劣って画面も小さいiPhone SE(第2世代)にしてしまった。これが軽くて本当に使いやすい。指紋認証ありがとう! 自分の性格上、とにかく日常から細かいイライラを呼び起こす原因を減らさないと安息は訪れないので、顔認証が無くなっただけでこんなにスマホが使いやすくなるのかとびっくりしている。花粉症が春秋冬とあるため、以前からマスクが手放せなかったこともあり、iPhoneX→XS Max→11 Proと3年くらい顔認証による苦行を強いられていたのかと思うとアホかと思えてくる。次世代機の最新型は是非指紋認証を復活させてほしい……

 とはいえ、カメラ性能は、11 Proのほうが当然ながら格段に良く、SEは広角レンズも無ければ、ワンタッチで二倍にできる望遠レンズも無く、写真もなんだか光が眠い。まあ、写真といってもスマホ用途だと記録用みたいなもんだからいいか、とは思っている。

4.Beats Solo Pro

 ヘッドホン。Appleに買収された会社の製品なのでApple製品ばっかり買って良かった雰囲気になってしまっているという見方もできなくもない。ノイズキャンセリング機能がとてもよい。音質もよい。

 ヘッドバンドがややきつい。ぼくは頭の鉢がおおきくて、帽子もちょっと大きいものを買わないといけないのだが、このヘッドバンドはギリギリ。痛くはないが、あんまりアーム部が擦れすぎて頭頂部の毛が薄くならないかが心配。

5.8ビットポケットプラス/16ビットポケットMDプラス(コロンバスサークル)

 どちらも携帯型クラシックゲーム機で単四電池4本使用。ファミコン(FC)用の8ビットポケットプラスと、メガドライブ(MD)用16ビットポケットMDポケットプラス。それぞれカートリッジ(中古のカセット)を入れて電源ONですぐ遊べる。プラスチック製でとにかく軽いので、カバンに常備している。

 いくつか持っているFC/MD用カセットのうちで、いつも16ビットポケットMDプラスに挿してあるのは「アウトラン」。言わずと知れた往年のドライブゲーム。ゲームを進めるのに複雑なことを考えなくていいし、シューティングゲームのようにやられてガッカリすることもない。

「アウトラン」を遊ぶなら『ゲームギアミクロ』でいいじゃないかと考える人もいると思う。うん。ゲームギアミクロもカバンに入っているのでご心配なく。って、いくつもゲーム機がカバンに入っているほうが心配だよ!

 そもそもクラシックゲーム熱みたいなものがぼくにはあって、自室のデスクにはファミコン互換機が置いてあり、専用に小型モニタも据え付けてある。最近の互換機はHDMI出力ということもあって、記憶の中にあるかつての滲んだブラウン管の色だったゲーム景色が、パキッとしたドット絵で立ちあらわれるというのは新鮮でもある。

 スイッチを入れればメーカーロゴもそこそこにいきなりタイトル画面が表示され、スタートボタンを押せば長いデモや深い階層のメニューなども無くすぐ遊び始められる。こういうクイックレスポンスな体験は気分転換に丁度いい。

 PS4やSwitchの新しいゲームもするのだが、タイトル画面までの長さ、ゲーム本編までのメニューの深さでゲンナリしてしまうことが多く、あまり気分転換にならない。3DSでさえそうだった。ダウンロード版のゲームが100本くらい入っていると「今の自分が遊びたいゲームってのはこれかい? それともこれかい?」と自問自答しながら探さなければならない。気分転換どころかゲームを選ぶのに疲れてしまう。買ったはいいがあまり遊んでいない「積みゲー」を直視するのも精神的に萎える。

 中古のFCは、たくさんカセットの種類があり、それこそ数百円レベルから売っているのであまり財布を痛めないのもよい。かたやMDの中古価格はそこそこ高い。時期的にゲームソフトがCD媒体に移行していったため、カートリッジ版は数が少ないからだと思う。

 アキバの中古ショップ巡りも楽しみな感じである。アキバでなくとも、ブックオフやビレバンやドンキなどに古いファミコンソフトが積んであったりするので、そういうのを見るのも楽しみになってきた。

6.NERF(ナーフ)各種(Hasbro)

 スポンジ弾を打ち出す鉄砲型の玩具。緊急事態宣言期間、家で身体を動かして遊ぼうと1丁買ったのが運の尽き。ライフル型、マシンガン型等、各種サイズ、手動・電動、色々なバリエーションに食指が動き、気づけば12丁ほどに……。パーツを組み換えつつ、戦場によって使い分けるつもりで買っているので仕方がない。取り急ぎ戦場が無いのも仕方がない。

 最近のだと「エリート2.0 コマンダー」という、リボルバーのようなシリンダーが露出しているやつがお気に入り。以前のシリーズだとファイアストライク。なんとなく『ブレードランナー』のデッカードが持っている銃っぽさもあるんで、そういった玩具ならではの未来的なデザインも楽しむポイントの一つ。最近ではフォートナイトのコラボモデルがたくさん出ていて、自分は食指は動かないのだが、好きな人はインテリアとしても良いのではないか。

7.ウルトラマンZ玩具各種

 今年下半期の大ヒットコンテンツ『ウルトラマンZ』。ネット流行語大賞にも入っていたし、最近のウルトラマンを知らない人も見始めたケースがあるらしい。

 ウルトラマンは、劇中で過去のシリーズに登場した怪獣がリバイバルで出演(?)することも多く、ソフトビニール人形が充実している。また、主人公や敵役が扱う変身グッズも多すぎず少なすぎず、作中世界に想いを馳せるのにちょうど良いラインナップで販売されている。とくに「光る」「鳴る」は重要な要素で、「ウルトラゼットライザー」や「ベリアロク」は「なりきり度合い」という点で、出来がよい。

 そのほか、「キングジョー ストレイジカスタム」というロボット玩具は、分離合体、形態によって鳴りわけできる音声、パンチのギミックなど秀逸だ。劇中のロボットもストーリー上、大変に「文脈を持っている」存在であるため、ファン必携ともいえる。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08DV1X8KK/

8.東京都知事選立候補の供託金

 それは買い物ではないし、元をとるだのとらないなどという性質のものではない。だが、人生を大きく変える出費という点では、相応であると思う。一番「意味のあった」お金の使い途だった。当分はこれを超える(金額的にも、意味という点でも)ものは無いと思う。

番外:Freewrite Traveler

 電子ペーパー画面のキーボード付き端末。キングジムのポメラDM30の競合にあたる感じ。だがDM30にあるような多彩な編集機能のようなものはない。ファイルも3つまでしか作り分けできない。「保存したものを呼び出して再編集」というスタイルではない。書き散らしていくための道具。

 WiFiに接続することで、執筆した文章をワンタッチでGoogle DriveやDropBoxやメールで送ることができる。これが強烈な体験。

 単体の機械である程度文章を完成させたい人はポメラを使うのがよいと思うが、編集はパソコンなどで別途やるという人はFreewrite Travelerでもよいんじゃないかと思う。

 一点、オススメできない理由があって、あろうことか次回のファームウェアアップデートまで日本語が入力できないとのこと。2020年内とアナウンスされていたが、もう2020年はあと2時間くらいです。

番外:The C64 Maxi

 往年のマイコン「コモドール64」の復刻版。巨大なキーボード付きデバイス。もうこのデザインだけでインテリアとして飾りたいようなものなので、実用性や、往年のプログラムのエミュレーションがどうのというのは問わない。

総括

 玩具ばっかりですね……。普通は家電製品や、思い切って使ってみたサービスなんかだと思うんですが。

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