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2021.4.1 UNISON SQUARE GARDEN Revival Tour "Spring Spring Spring" at 大阪フェスティバルホールを振り返る(清々しいほどにネタバレあり)

・はじめに

久しぶりにnoteを書いてみます。
先日UNISON SQUARE GARDENのツアー初日に参加しました。今回のツアーは2012年彼らにとっての初Zepp Tokyo公演を映像化した「UNISON SQUARE GARDEN ONEMAN TOUR 2012 SPECIAL 〜Spring Spring Spring〜 at ZEPP TOKYO」を再現するRevivalツアーというもの。オフィシャルグッズにセットリストが記載されたものがあったりと公式からの盛大なネタバレがありつつ、彼らにとっての再現ツアーってどんな風になるのかが全く想像がつかず。この円盤、数年前に購入したのですが私は自分の行ってない公演のライブ映像というものにあまり興味がなく(というかその場にいなかったことが悲しくなってくるめんどくさいタイプ)、実際2〜3回しかみていないので細かい記憶がほぼなし。そこでDVDの記憶がセトリ含めてほぼ忘れている状態でこのライブを体験し、その後DVDを見返し、その違いを比べてはニヤニヤし、両方を知った上でまたライブに参加するという試みをしようかと思い立ったのです。1人で。よって公式からの盛大なネタバレを回避するためにグッズも見送り(後日ちゃんと買うよ、オタクなんで)、SNSでの演出バレ回避のために初日に行こうと心に決めてはるばる行ってきました。今回の記事ではライブレポートに加えて、旧ツアーとの違いや気づいたことをダラダラ綴っていこうかと思います。そんなに大層な文章ではないしいつも通りまあ誰も見てねえかのスタンスなんですが、一応ネットの大海原に駄文を投げますのでご注意を。以下セットリスト演出MC等めちゃくちゃネタバレしてますので、主観での感想ですがこれからツアーに参加される方は回れ右です。

↓初!フェスティバルホール

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↓セットリストグッズとかいう公式からの愛のネタバレ

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・本編

Normalと同じくイベンターの方からの挨拶あり。キョードー大阪の方の影ナレを経て拍手が起こりすぐに暗転し18:37ごろ少し押しての開演。

絵の具
貴雄さん→田淵さん→斎藤さんの順に登場。
斎藤さんがステージ中央で手を挙げて挨拶。いよいよ始まるという高揚感。

overture 〜 Spring Spring Spring 〜セッション
このセッションはほぼDVD通りだったような気がします。3人のタイミングぴったり。斎藤さんめっちゃイエイイエイ言ってて関西人でもないのに「何回イエイイエイ言うねん!」って思わずつっこみそうでした。旧ライブと同じように衝動で歌ってる感じがして熱がすごい。いきなりこんなにハイトーンロングトーンで歌って大丈夫?というくらいのoverture。

斎藤「お、ま、た、せっ!」

DVDだと「おまたせ(ロートーン)」という感じですが、リバイバルバージョンは「お、ま、た、せっ!」と声が弾んでました。細かーい。

フルカラープログラム
おまたせ、から始まるドラムイントロ。この曲を聴くために生きてる感すらある。今も昔もいい意味で変わってないなあとDVDを見て思う。
ボーカルが少し掠れ気味なのが気になったけど、思えば斎藤さんはXIIXフェス、ユニゾンでサウシーと対バンに出た後の4日連続ライブの3日目。タフすぎる。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENです!」

プロトラクト・カウントダウン
5億年ぶりにライブで聴いた気がする。イントロのドラム好きだなー。なんかちがぁーう!の低音からの凄み。最後の「君の涙が止まるまで」→「Limit!」→「3、2、1」たまんないくらいかっこいい。

23:25
音源よりも断然ライブで好きになった曲。間奏の2、3、2、5のキメが楽しい。ギターソロで上手側に出てきたんだけど、エフェクターを踏み忘れたらしく大股でマイク前に戻り2度ほど踏み損ねたあとやっと踏めてやっちまったみたいな顔してギターソロに戻っていく斎藤さん、笑。初日っぽくて笑っちゃった。

MC
斎藤「9年前のツアーと全く同じセットリストでやっていきます、最後までよろしく!」

空の飛び方
B-side以降は蔵に入れられたかと思ってたけどまた聴けてよかった。
旧ライブではここから赤いテレキャスターを使用している斎藤さん。リバイバルではギターはアトリエずっと1本でした(たぶん兄者の方メインに使ってた)。

デイライ協奏楽団
「ロックンロール」の巻舌は旧の方が巻き気味だったという要らん気づき。田淵さんの動き、この頃から同じなんだ笑。
間奏で斎藤さんがスロウカーヴは打てない(that made me crazy)のイントロを弾いていてテンション振り切れた。スロウカーヴは打てない、Normalでは間奏のギターを公演ごとに全部変えてたり(自分が見た公演限定ですが)したけど、こういう遊びを入れてくるのは今のライブならではですね。

スカースデイル
XIIXを始めた今は斎藤さんの楽曲をUNISON SQUARE GARDENで今後聴くことはないんだろうな、と思いながら聴いてた。斎藤曲と言うラベルを剥いでもなおUNISON SQUARE GARDENとして美しいこの曲はやっぱり特別。大事なことだから何度も言うけど、ラストのコーラスで3人がユニゾンしてるのがグッとくるんですよね。今見るとさらに。

誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
DVDでは「新曲やります!」とMCが入ってたけどリバイバルはなし。隙間なく曲が始まって今のライブスタイルを表してる感じがした。「焦るなよだって明後日が去っても」の鬼クソ盛り盛りドラムが重心にドコドコ響いてマジで最高。DVDでは当たり前だけど音源通り(新曲だからね)。この違いは年月によって成せる技だなあ。

マスターボリューム
ギターソロが好きすぎる。ラスサビ前のがなり?がめちゃくちゃ迫力あって凄い。DVDでは控えめ。細かいですね。そういえば冒頭感じたボーカルの声は全く気にならなくなった。タフすぎてビビる。

MC
斎藤「(田淵と談笑しながら)あはは。このツアー、もちろんお客さんに向けて演奏してるんだけど、自分たちとの対話でもあって。やってて何度も笑いそうになっちゃったよ笑。さっきの最後のジャーンって(マスターボリューム終わりのギター決めるポーズ)笑っちゃった笑。最高のライブバンドだなって笑。9年前のツアーを再現するという事をやってるんですけど、9年前から僕らの事を知ってるって人いますか?やっぱりあんまりいないよね。逆に言えば今のUNISON SQUARE GARDENを好きになってくれた人がこんなにいるというのも嬉しいですし、当時からずっとUNISON SQUARE GARDENを好きでいてくれる人も変な人だなって笑。このツアー、今までで後にも先にも唯一メドレーというものがあるんですね。20分くらいあるのかな。こっからそのメドレーをやっていくんですが、せっかくなのでMCも完全再現しようと思います。」

ジャーンというギター入りから、

斎藤「ついてこれる人はついてきてちょーだーいっ!」←完全に当時の言い方

メドレー
・ライドオンタイム
照明がすごく綺麗でミラーボールが降りてきてキラキラ回ってた。ただただ楽しかった。楽しすぎて記憶がない。(DVDではギターがここからまたアトリエに戻ってた)
・等身大の地球
サビ前に斎藤さんが「カモンッ!」って言ってて珍しいなーと思ってたら旧ライブでもやってた。完全再現ですね。
・MR. アンディ
黄色い照明がミラーボールに反射して幻想的な光を放ってた。終演後に色んな方の感想を見ていたら、アンディの月を表現しているという考察があって演出を考えた人もそれに気づけた人も天才か!と思った。確かにあれは月だわ。月以外考えられないわ。
・CAPACITY超える
この曲も久しぶりに聴いた気がする。妖艶なメロディと歌い方がライブだとマシマシに。
・ワールドワイド・スーパーガール
田淵さんのうさ耳振り付けは思わず真似してしまう痛いやつ。DVDでもやってたから昔からやってるんだな。もう1回!のところで「One moreー!」と斎藤さんが人差し指を立てながら言ってたような。かわいい。
・コーヒーカップシンドローム
Normalでもやってたこの曲。冒頭のアン、ドゥ、トロワのカウントはNormalでは斎藤さん1人で言ってたけど今回は3人で一斉に言ってました。しかもめっちゃ勢い良く。これも再現なんですね。
・センチメンタルピリオド
斎藤さんが「センチメンタルピリオドォー!!!」と叫んで始まる劇エモソング、エモさで死にそうになりました。再現ツアーをやらなければおそらく今セットリストにはこの曲は入らないんじゃないかな。再現ツアーまじありがてえ。
・ドラムソロ
貴雄「俺も再現しちゃおっかな〜!」
手数もスピードもパワーアップしすぎてるオンドラムス。立ち上がってスティック掲げて煽る貴雄さん。お客さんは声が出せない分拍手で声援を送ってて、声は出てないけど大歓声。
・ガリレオのショーケース
ドラムソロのち斎藤さんが先にステージへ。田淵さんステージからいなくなったかと思えば、ガリレオ始まったとたん下手袖から大股でジャンプしながら登場。ステージを駆けずり回る安定の田淵さん。ただただ楽しい。がっそう!は言えないけど、お客さんみんな全力で拳あげてジャンプしてて泣きそうになった。

ガリレオ終わりで、
斎藤「センキュー!」(これも再現ですね)←チャラくて笑った

シャンデリア・ワルツ
曲を聴いてる途中で感極まってしまった。マジで涙が出た。幾度となく聴いてきたこの曲こそUNISON SQUARE GARDENのライブを象徴している気が改めてして、お客さんが立ち上がって飛び跳ねて手を挙げている光景も含めて、私にとってとても大事な曲なんだとわかった。みんな飛び跳ねすぎてフェスティバルホールの底が抜けるんじゃないかという心配をしてまったけど、アナウンスで「このホールは最高レベルの耐震性を備えております」と言ってたのを思い出し胸を撫で下ろしました。でもミラーボール降ってきたら終わるな。

クローバー
LIVE (on the) SEATでもやっていたこの曲、on the SEATは照明が最小限で浮かび上がるステージを見ている感じだったけど、今回はそれより明るめ。回ってしまう地球の1、2コーラスのファルセットが会場に響きわたってて、それによりラスサビの力強い声が映える。旧ライブではまたテレキャス使ってますね。

シュプレヒコール ~世界が終わる前に~
冒頭ボーカルから入る今回だけのバージョン。見返したらDVDではやってなかった。
ギターとボーカルのみで「あなたの名前を呼ばなくちゃ」

斎藤さんにピンスポット当たる(たぶん)

少しためたあと「古いレコードを聴いていた」の流れ。
古い、の発音好きすぎる。斎藤さんは子音が先に来る発音をよくしてる気がするんだけど、英語圏で育ったのも影響されてたりするのだろうか。

cody beats
UNICITY Vol.1 以降蔵に入れられたのかと思ってたけど舞洲でもやってくれて再現ツアーのおかげで帰ってきたcody beats先輩。今の演奏で聴けるの贅沢。

オリオンをなぞる
Normalでも披露されてたけど、「僕がいて あなたがいて それだけで十分かな」という歌詞は今の世界ではさらに響く。Normalで敢えてセトリに入れた意味がわかります。汗と笑顔を振り撒きまくって客席を見る田淵さんが頭に残ってる。

斎藤「ラストッ!」

場違いハミングバード
キタぁぁぁぁぁぁぁー!!!って感じ。待ってたよ場違い!思えば私がユニゾンのワンマンに行こうと思ったきっかけって前にYouTubeで公開されていた野音の場違いの映像を見たからなんですよね。なんて楽しそうにライブをする人たちなんだって。そんなことを思い出してました。田淵先生は今回も走って飛び跳ねてフルスロットル。頭振りすぎて取れそうでした。それを見て幸せになるオタク、この時間、プライスレス。

・アンコール

お客さんの手拍子のち割とすぐに御三方登場。
田淵さん両手上げたりしながら出てきていつも通り。

MC
斎藤「いやーこのツアー楽しいなー笑」
お客さん拍手
斎藤「いつまで続くんだっけ?6月?5月かー。襟足伸ばそ笑」
田淵さん声あげて爆笑
斎藤「貴雄も髭繋げてね」
貴雄さん当時を再現してシンバルの位置を高くしようとする
斎藤「なんとなく察しはつくけどなんで高くしてるの?」
貴雄「当時ってこうみんなそんな感じで…その中でも上に行けるように…」
斎藤「ロックバンドの高みね」
貴雄「でもちょっと…叩きづらい…上げすぎたかな」
斎藤「知らねーよ笑」
調整中にシンバル位置が高いから手を伸ばしたりしてるうちに洋服が捲れる貴雄さん
斎藤「笑、鈴木さんあの、お腹見えてますよ笑。お腹、35歳のお腹が笑」
貴雄「いいのよ、サービスサービス笑!」
田淵斎藤爆笑
斎藤「当時のツアーを再現するという僕たちにとっても初めての試みなんですけどやってみたら楽しいですね。少しずつライブができるようになってきて、これからも変わらずライブは続けていこうと思いますので、またどこかでお会いできたらと思います。今日はありがとう!」

アイラブニージュー
冒頭下手から上手へダッシュしまくる田淵さん笑った。斎藤さんマイクから離れすぎて珍しくボーカル間に合ってなかった笑。語彙がないから楽しかったとしか言えない。
あとカモントーキョーアイラブニージュー!はなかったです。手拍子の煽りもなかったな。私は全力でクラップしたけど周りはあまりやってなかった。もちろん風船の演出もなし。その代わり丸い大きな白い照明がステージから客席からくるくる回ってて、風船の代わりの演出なのかなと思った。粋な演出〜。

サンポサキマイライフ
フェスティバルホール、ライブハウスだったな…。
この「ハイッ!」に全力を投じましたよろしくお願いします。ドッコドコのドラムに呼応するかのようなベースとギター、そしてお客さんの一体感。一体感至上主義に否を唱え続けてきたバンドが自然と作り上げた一体感を体験するとき生きててよかったと思うのです。

kid, I like quartet
良すぎて天を仰いだ。優勝すぎる。大団円!って感じでアンコールラストが似合う。ベースで客席を撃つ田淵さん久しぶりに見られて本当に幸せ。こんな状況になる前のライブを思い出す曲。聴けてよかった。

斎藤「バイバイッ!」

終演は20:25ごろ。規制退場あり。

・セットリスト

01. overture ~Spring Spring Spring~
02. フルカラープログラム
03. プロトラクト・カウントダウン
04. 23:25
05. 空の飛び方
06. デイライ協奏楽団
07. スカースデイル
08. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
09. マスターボリューム

10. スペシャルメドレー
・ライドオンタイム
・等身大の地球
・MR.アンディ
・CAPACITY超える
・ワールドワイド・スーパーガール
・コーヒーカップシンドローム
・センチメンタルピリオド
・ドラムソロ
・ガリレオのショーケース

11. シャンデリア・ワルツ
12. クローバー
13. シュプレヒコール~世界が終わる前に~
14. cody beats
15. オリオンをなぞる
16. 場違いハミングバード

-ENCORE-
17. アイラブニージュー
18. サンポサキマイライフ
19. kid,I like quartet

・さいごに

再現ツアーって実は何をやるかよくわかってなくてしかもDVDの再現とは?って感じだったんですけど、実際行ってみたらなんとなくテーマがわかりました。
セットリストなどは当時を踏まえつつ再現するところはするんだけど、全く同じことを再現するのではなく9年の時を経て確率した今のスタイルで当時を塗り替えるというか色を足していくというか。だから風船も降ってこないし銀テープも飛ばない。それらを排除したうえで「今」のUNISON SQUARE GARDENで「過去」のライブをやる。今だからこそかっこいい、の表現。素晴らしかったです。この状況にならなければなかったツアーだろうけどやってくれたことに感謝。参加できてよかった。
斎藤さんが最後にライブは続けていく、と話していたことに救われながら次のライブを待つ毎日を送ります。

↓終演後の公式Twitter (この日の写真!)


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