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十話 妖怪 雨降らせ小僧(あめふらせこぞう)
傘を持っていると雨は降らないが、傘を持っていないと雨に降られる
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雨が降りそうだと思って傘を持って出かけると、なぜか雨は降らない。また、晴れているから大丈夫と思い傘を持っていかないと、突然雨に降られる。仕方がないので、コンビニでビニール傘を買うと途端に雨が止んだりする。
そんな経験をしたことはないだろうか。特に、狙ったように玄関を出てすぐに雨が降り出したり、帰宅すると途端に雨が止んだりしたら、それはただの偶然ではない。雨に降られて慌てふためく人間を見て喜ぶ妖怪「雨降らせ小僧」のいたずらである。もし、柄のない傘をかぶった子供を見かけたら、それは妖怪「雨降らせ小僧」である。
楽しみにしていた旅行やイベントはだいたい雨が降るので嫌がる人もいるだろうが、本来、雨は浄化をあらわし、ツキを呼ぶものである。周りの人の運気も上げるとされるので、「雨女」雨男」と言われても気にせず雨を楽しむことだ。
どんな妖怪だった?
雨降小僧(あめふりこぞう)
中骨を抜いた和傘を頭に被り、通り雨を降らせて人々が困っている様子を見て楽しむいたずら好きな妖怪。また、話しかけられた人は、青カビをうつされてしまうという逸話もある。
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この物語は、無料マガジン『社会の闇にうごめく二十六妖怪今昔物語』に掲載されている第一話です。良かったら、他の物語も読んでみて下さい。
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