二十一話 妖怪 逆返し(さかさがえし)
USBメモリを逆に挿す確率は90%以上
普段使いのもので、上下や裏表が分かりづらいものは意外と多い。例えばUSBメモリである。データを保存するのに便利だが、パソコンに挿し込もうとするとだいたい1回で挿入できない。最初に挿入できない確率は90%以上だ。
それは何故か。実は妖怪「逆返し」にひっくり返されているからだ。昔からいる妖怪「枕返し」の親戚にあたるのだが、人間をからかって楽しんでいる。
他には、コンタクトレンズをよくひっくり返す。朝、装着しようとすると表裏が分からなくなることがある。そう言う時は指先にレンズを乗せて端の反り具合などで判断するのだが、とても繊細な作業だ。忙しい朝は勘弁してもらいたい。万が一、逆につけてしまったら、もう一度外してやり直さなければならない。装着し直してもゴロゴロする時は、もはやどちらが表なのか分からなくなってしまう。意外と面倒なので止めて欲しいものだ。
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この物語は、無料マガジン『社会の闇にうごめく二十六妖怪今昔物語』に掲載されている第一話です。良かったら、他の物語も読んでみて下さい。
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