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五話 妖怪 ダウンロード以津真天(ダウンロードいつまでも)
ダウンロードは、終了に近づくにつれエラーになる確率が高くなる
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画像や動画など重たいデータをダウンロードしていると、ステータスバーがなかなか進まないことがある。あまりにも長いときは、後もう少しというところでエラーメッセージ出て、今まで待っていた時間がすべて台無しになってしまう。しかも、何故か終了が近づくにつれエラーの確率が高くなる。或いは、ダウンロードが100%になっても画面がフリーズして動かなくなる。
いったいステータスバーは何のためにあるのか。「いつまでこの状態が続くのか!」怒ったところで、どうすることもできない。ただエラーにならないよう手をこまねいて待っているしかない。
そして、こうした多くの人の嘆きが空に浮遊して、いつの日にか怨霊化して、怪鳥妖怪「ダウンロード以津真天」を生み出した。なかなか進まないダウンロードを待ち続けていると、「いつまでも…いつまでも…」と不気味な鳴き声が聞こえてきて、頭上をぐるぐる回る妖怪「ダウンロード以津真天」を見てしまうかもしれない。
どんな妖怪だった?
以津真天(いつまでも)
都に疫病が流行して次々と人が亡くなり、死体処理が追いつかず野原に放置したままにしていたら、毎晩のように怪鳥が現れ「いつまでも、いつまでも」と鳴いて人々を恐れさせた。
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この物語は、無料マガジン『社会の闇にうごめく二十六妖怪今昔物語』に掲載されている第一話です。良かったら、他の物語も読んでみて下さい。
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