十六話 妖怪 紙かぞえ(かみかぞえ)
複数枚プリントすると、途中で紙切れする
人数分の会議資料をプリントしていたら、途中でエラーの警告音が鳴った。見に行くとプリンターが紙切れしていた。トレーに紙を補充して、再度プリントしたら、またエラー音が鳴った。今度は何が起きたのかと見に行くと、トナーが切れていた。会議の時間が迫っていたので、少しイラつきながらトナーを交換して「今度こそ!」とプリントボタンを押したら、操作ミスで両面印刷の指定を忘れて片面印刷になってしまった。
結局、4度目にしてやっと正しくプリントできたのだが、もし、何度も繰り返されるエラーに悩まされてるようだったら、妖怪「紙かぞえ」の仕業かもしれない。「番長皿屋敷」で有名なお菊の幽霊だが、井戸がなくなったことでプリンターに取りつくようになったのである。プリント中に耳をすますと、「いちまーい、にまーい… 」と、かすかに数える声がするかもしれない。
妖怪「紙かぞえ」に出会うとなかなかプリントできないため、イライラして普段しないプリントミスをしてしまうので、冷静に対処することが肝心だ。
どんな妖怪だった?
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この物語は、無料マガジン『社会の闇にうごめく二十六妖怪今昔物語』に掲載されている第一話です。良かったら、他の物語も読んでみて下さい。
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