絵台所シリーズ2
絵台所シリーズとは
絵台所シリーズ1はこちら「Karlita」のミニミル
今回はこちら
お義父さんのピッチャー
私のお義父さんは陶芸家です。
結婚するまで、趣味で陶芸をしている知人はいたけど、「陶芸家」として生計を立てている人と初めて出会いました。
まさか自分の身内に陶芸家がいるとは、なんて素敵!
お義父さんの作品は食器や鍋、一輪挿しやマグカップなど様々。
力強い作品だけど主張しすぎず、何気ない料理でもなんでも受け止めてくれる懐の広さを持っています。
物静かだけど、深い優しさを持つお義父さんの人柄を感じられる作品が大好きです。
ピッチャーとの出会い
お義父さんの作品の展示場で器を眺めながら
この器にはこんな料理を盛りたいな〜
このカップでコーヒーを飲んだら美味しいだろうな〜
と、あれこれ妄想する時間は心おどる時間です。
まるで洋服のコーディネートを考える時のような、私の大好きな時間。
こんな風に使い手に自由な妄想をさせてくれる器こそが、日々の生活に馴染んでくれる器なのではないかと思います。
このピッチャーもその一つ。
展示場で眺めている時に
このピッチャーで牛乳を注いだら素敵かな〜
花瓶として使ってもいいな〜
来客の時に使ったら素敵だな〜
と、どんどんこのピッチャーを使っているシーンが浮かんできました。
ピッチャーのある暮らし
お義父さんのカップ類のトレードマークと言ってもいい持ち手の親指スタンド(私が勝手に命名。ここに親指を置くと安心します)
口の絶妙な形、どんな飲み物にも合わせやすい色味、ブルーのワンポイント、たっぷり大容量と素敵なピッチャー。
友達が来た時に、これにお茶を作って注いだらみんなが大注目!
朝食の時にこれでオレンジジュースを出しても素敵かしら。
まずオレンジジュースが家にあることはまれだし、
朝にそんな優雅な余裕はないけど、いつかやってみたい。
「素敵な靴は、あなたを素敵な場所へと連れて行ってくれる」
という、靴にまつわる言い伝えがあるように
「素敵な器は、素敵な暮らしに導いてくれる」
お義父さんの器を使っていると、そんな気がします。
ありがたいことに我が家の食器はほとんどがお義父さんの作品です。
この絵台所シリーズにはこれから度々登場すると思います。
いつも私の料理を受け止めてくれてありがとう。