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「あの年の誕生日は災難だった」と笑うあなたを信じていたの ないひとも居る今日があり息のたび横隔膜に積もる哀惜 送る日と知って頭で雲ひとつない空に雲ひとつ放った かなしみのプールを上がる もう一度覚えて。これが「おいしい」、「あつい」 抜き去ってほしい あなたは死が飾るまでもない頂を見るだろう 献花台として背筋を伸ばすのち花のかたちのピアス一輪