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同じ世に生まれて同じタクシーに乗る夜があり、うっすら眩暈 いくつもの数字が息吹く焼け野原 国を背負って立つひとたちの 掌が燃えるほどメガホンを打つ通りの悪い声の代わりに ひとよりも多くの新をくべているあなたの火が見たくて恥ずかしい ふにゃふにゃの語尾はゆらめく幸福のかたちをみんな認めるように 長らくの火の番を終えようとする背を目で追って今、あくる朝