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回収の目処の立たない手を貸してくらくら暮らしから踏み外す スーパーの閉店が来るガラ空きのパンの棚から何も選べず 半袖に後悔しても型落ちの夏の星座は寝そべっている 頭痛薬飲み過ぎていて匂いだけ黒霧島を鼻から吸った いにしえの慕情が夢枕に立つ長居しないで帰ってほしい 朝刊と落ちる速度を競り合って生活リズム地獄の初級 納豆の蓋に名前を書いておくそこにわたしが居るかのように 形骸化したブーケトス——ドライブで切り込む、ダンク——仕事へ戻る