マガジンのカバー画像

自選短歌

25
毎月(または半年程)の頻度でまとめている自選短歌です
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

自選短歌:2024年1月

象として役目を終えてなだらかに油粘土はケースへ還る 東京と夢と私を捨ててまで選んだ地元の女とはどう 透明のネイルは落とすことにしてあなたの恋を叶えてあげる たのしいと借り物だからこわくなるお猪口の底の輪っかが歪む もうここで大丈夫です彼のこと誰も知らない銀河ですから