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誰かを助けることが自己肯定感に繋がる

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。皆さんの自己肯定感は高いですか?それとも低い?今回は、自己肯定感を上げるヒントとしてこの記事を書いてみます。
私たちが他人のために行動することは、思った以上に自分自身の心に大きな影響を与えます。その中でも、「誰かの役に立つ」ことは、自己肯定感を高める大切な要素の一つです。しかし、日々の忙しさや自分の問題に追われていると、他人のために何かをする余裕がないと感じることも少なくありません。今回の記事では、なぜ他人の役に立つことが自己肯定感に繋がるのか、そのメカニズムと具体的な方法について考えてみましょう。

他人の役に立つことで得られる「存在意義」

「誰かの役に立っている」と感じることは、自分がこの世界に存在する価値を実感するための重要な要素です。自己肯定感とは、自分の価値や能力を認めることから生まれる感情ですが、他者への貢献を通じて、自分が社会の一員として価値があると実感できます。

たとえば、友人が困っているときに話を聞いたり、家族のために料理を作ったりすることが、その瞬間には些細なことに思えるかもしれません。しかし、相手から「ありがとう」と感謝の言葉をもらったとき、私たちは「自分が誰かの役に立てた」と実感します。この瞬間こそが、自己肯定感を育む基礎となるのです。

自己肯定感を高める「承認」のサイクル

他者に貢献することは、他人からの「承認」を得る機会を増やします。この「承認」こそが自己肯定感を高める鍵です。承認とは、自分の行動や存在が認められることです。私たちは誰しも、認められたいという欲求を持っています。その欲求が満たされることで、自分に対する自信や満足感が生まれ、自己肯定感が高まります。

例えば、職場で同僚のサポートを行い、その結果としてプロジェクトが成功したとしましょう。そのとき、同僚や上司から感謝の言葉や評価を受けることで、自分の行動がポジティブな影響を与えたことを実感できます。このような体験の積み重ねが、自己肯定感を育てる大切な土台となります。

自分自身の成長とつながる他者貢献

また、他者に貢献することは、自分自身の成長にも繋がります。何か困っている人を助ける際に、自分が持っているスキルや知識を活かすことができますし、逆に相手のために新しいことを学ぶ機会にもなります。この「自分ができることが増えた」という感覚が、自己効力感を高め、自己肯定感の向上に寄与します。

例えば、ボランティア活動に参加することで新しいスキルを身につけたり、異なる文化背景を持つ人々と関わることで自分の視野を広げたりすることができます。こうした経験を通じて、「自分は役に立てる存在なんだ」という確信を持つことができ、自分自身への信頼感が強まります。

小さな貢献から始める自己肯定感の向上

他者に貢献することが大切だとわかっていても、どこから始めていいかわからないという方も多いでしょう。しかし、他者に貢献することは必ずしも大きなことである必要はありません。むしろ、小さな貢献が積み重なっていくことで、自己肯定感が徐々に育っていくのです。

例えば、通勤途中に道に迷っている観光客に声をかけて案内したり、スーパーで重そうな荷物を持っているお年寄りを手伝ったりすることも、立派な貢献です。こうした日常の中での小さな行動が、他者からの感謝を受けることで自己肯定感を高めるきっかけになります。また、家族や友人に対してちょっとしたサポートをすることも、重要な貢献です。

自己肯定感が高まると他者への貢献も増える

興味深いことに、自己肯定感が高まると、さらに他者に貢献したいという気持ちが強くなる傾向があります。自己肯定感が高い人は、自分に対する不安や不足感が少ないため、自然と他者に対しても寛容で親切な行動を取ることができます。その結果として、他者からの感謝や承認を受ける機会が増え、さらに自己肯定感が高まるという良循環が生まれるのです。

例えば、職場でリーダーシップを発揮する人は、チームメンバーをサポートすることで信頼を得て、さらに自分自身の価値を感じることができます。このようなポジティブなフィードバックループが形成されることで、自己肯定感と他者貢献の相互作用が強まります。

自己肯定感を育てるためにできること

誰かの役に立つことで自己肯定感を高めるためには、いくつかの工夫があります。

1. 日々の感謝を見つける

日常の中で他者に感謝されたことを振り返る時間を持つことが大切です。感謝される経験を意識することで、自分の価値を再確認できます。

2. 小さな貢献を大切にする

大きなことを成し遂げる必要はありません。小さな親切や助けが、自分にとっても相手にとっても大きな意味を持ちます。

3. 無理をしない

他者に貢献しようとするあまり、自分を犠牲にしてしまっては本末転倒です。自分が無理なくできる範囲で貢献することが大切です。

4. 自分のスキルを活かす

自分の得意なことを活かして他者に貢献することで、自分の存在意義を強く感じることができます。料理が得意なら友人に手料理を振る舞ったり、英語が得意なら外国人観光客の手助けをしたりと、無理なく楽しめる範囲で始めましょう。

まとめ

「誰かの役に立つこと」は、自己肯定感を高める強力な手段です。他者に貢献することで得られる感謝や承認は、自分の価値を再確認する機会となり、自己肯定感を育てる大切なエネルギーとなります。日々の小さな貢献が、自分の存在意義を感じさせ、自分自身への信頼感を高めるきっかけになります。

他者への貢献は、決して大きなものである必要はありません。日常生活の中で、誰かの役に立てる瞬間を見逃さないことが大切です。そして、その一つひとつの経験が、あなたの自己肯定感を高め、より豊かな人生を築く礎となるのです。他者に親切にすることで、あなた自身の心も豊かになり、その結果として自己肯定感が自然と育まれていくのです。
しんしん心理研究所では自己肯定感を上げたいと思っている人のサポートも行なっていますので、いつでも相談してください。

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