褒められる勇気
こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。皆さんは、人に褒められると素直に受け取ることができますか?意外と素直に「ありがとうございます」と言える人は少ないのではないでしょうか?
日本では、昔から謙虚さが美徳とされる文化があり、自ら自分を凄いとアピールしたり、賞賛されたいと思うことができない人が多いです。
しかし、実は褒められることを素直に受け入れることはとても素晴らしいことです。素直に「褒められる」勇気を持つことで、私たちは自己成長することができ、周りの人との人間関係に良い影響を与えることができるのです。
今回は「褒められる勇気」というテーマについて 掘り下げ、褒められることの意味や、なぜ褒められることが難しいのか、そしてどうすれば褒められた時に素直に受け取って「ありがとう」と言えるようになるのか、考察していきます。
褒められることの心理的な影響
人は褒められることで、自己肯定感が向上します。 自己肯定感とは、自分自身の存在や能力に対して前向きに評価する感情のことです。 褒められることで自分の行動や考え方が誰かに認められると感じて、それが自己肯定感を高めることになります。
しかし、褒められることで逆にプレッシャーを感じてしまうこともあります。 褒められたことに対して「期待に応えねば」「次も同じように成功しなければいけない」と感じることで、不安やストレスが増すこともあります。このような心理的反応は、多くの場合、完璧主義な思考から生まれます。 すべての褒め言葉に対して完璧に応えなければいけないというプレッシャーが、自分を追い詰めてしまうのです。
謙虚さと自己肯定感のバランス
日本の文化では、謙虚さは良いこととされています。 謙虚であることは美徳とされ、自分を過大評価せず、周囲を敬う姿勢が求められます。ついつい 褒められたときに「そんなことはないですよ」「自分なんてまだまだです」と謙遜して返すことで、自分の成果や努力を過小評価してしまい、自己肯定感が上がる機会を失ってしまうことがあるのです。
このような謙虚さと自己肯定感の間には絶妙なバランスが存在します。このバランスをとるためには、褒められることに対する意識を変える必要があります。
なぜ褒められることが難しいのか?
褒められることが難しい理由の一つは、自己評価と周りの人からの評価のギャップにあります。「自分はそんなに優秀ではない」「この程度のことで褒められるはずがない」と思ってしまうと、素直に人からの評価を受け取ることができません。これは、自己肯定感が低い場合や、劣等感が強い場合に特に注意が必要です。
また、他人からの褒め言葉に対して、真偽を疑うこともあります。このような反応は、過去の経験やトラウマが影響していることが多く、過去に褒められた際に、実は本音ではなくからかわれていたり、お世辞で言われていたことに後から気付いてしまい、嫌な思いをしてしまった経験などが原因で、褒められること対して臆病になってしまうことがあります。
褒められる勇気を持つために
ではいったいどうすれば褒められる勇気を持ち、褒め言葉を素直に受け入れることができるのでしょうか。具体的な対策を考えてみましょう。
1. 自己肯定感を育てる
褒められる勇気を持つためには、まず自己肯定感を高めることが重要です。自己肯定感が低いと、他人からの評価を素直に受け入れることがなかなか難しいです。日々自分の努力や成果を認める習慣を身に着け、小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を少しずつ高めていきましょう。
2. 謙虚さと自己評価のバランスを意識する
謙虚であることは大切ですが、過度な自己否定は避けるべきです。 褒められたときに一言「ありがとう」と素直に感謝の気持ちを伝えることが重要です。素直に受け取ることで、自己評価の向上にも繋がります。褒め言葉を過剰に謙虚に受け止めるのではなく、自分の努力を正しく認める姿勢を持ちましょう。
3. 褒められることに慣れる
褒められることに慣れるためには、意識的に褒め言葉を受け入れる練習をすることが効果的です。 最初は照れくさいかも知れませんが、褒め言葉を受け入れるたびに少しずつ抵抗感が薄れていくでしょう。自分自身に「私には褒められる価値がある」と言い聞かせることで、自然と褒められることを受け入れることができるようになります。
4. 他人を褒める習慣をつける
他人を褒めることも、褒められる勇気を持つための一助となります。 他人の良いところを見つけて褒めることで、ポジティブな視点を持つことができ、同時に他人からの褒め言葉を受け取る心の余裕が生まれます。また、他人に褒め言葉を贈ることで、相手の自己肯定感を高めることにも繋がります。
まとめ
「褒められる勇気」は、自己成長や人間関係の向上に関して非常に重要な要素です。 自己肯定感を高め、謙虚さと自己評価のバランスをとりながら、褒められることに対して素直に感謝を示すことができれば、私たちはより豊かな人生を送ることができるでしょう。
褒め言葉を受け入れることは、自分を認めるための第一歩です。自分の努力や成果を軽視せず、周りからの評価を正しく受け止めることで、自己肯定感を高め、さらに成長していくための勇気持つことができます。
その勇気を持つことで、私たちは他人との関係においても、より豊かで信頼のあるつながりを築いていくことができるのです。
しんしん心理研究所ではあなたの強みや素晴らしいところを発見することも得意としています。カウンセリングを受けて貰えれば自己肯定感を上げることができます。