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【生活協同組合コープさっぽろ】sinopsを活用した店舗自動発注の取り組み
2022年8月26日(金) に需要予測・自動発注サービスを活用した事例などを紹介するリテールDXオンラインイベント「第9回 sinopsユーザー会」を開催しました。
■sinopsユーザー会とは
弊社の需要予測・自動発注サービス「sinops」を導入いただいている企業による事例発表や、sinopsの最新機能の紹介などを通し、業務改善・効率化や、交流を目的としたイベント
「第9回 sinopsユーザー会」開催報告記事はこちら
今回は第二部にて 生活協同組合コープさっぽろ 店舗本部 八木橋 正法 様とデジタル推進本部 中内 愛 様にご発表いただいた「店舗自動発注の取り組みについて」をご紹介します!
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生活協同組合コープさっぽろ
1965年に札幌市民生協として誕生。 北海道内に100以上の店舗を構え、安全・安心なコープ商品や宅配システムトドックをはじめ、子育て、環境や福祉など、組合員さんのための多彩な事業や活動を展開している。
「人手不足解消」「作業の平準化」のために自動発注を検討
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コープさっぽろ様がsinops導入を検討いただいたきっかけは「人手不足解消」「業務の平準化」でした。
「小売業ではどこも悩まされている問題だと思います。店舗を運営するうえでは避けて通れない問題です。店舗の規模などにより作業内容に偏りが出ます。そういった課題の解決をしたいというのが第一にありました」(八木橋様)。
そのほか、「棚割精度の向上」も目的とされていました。「sinopsを活用することで、店舗の意向を反映した品揃えを実現できると考えました」(八木橋様)。
日配食品・グロサリーでsinopsを導入
そこで、sinopsのパイロットテストを2020年9月より実施され、導入効果を感じていただき、12月に導入を決定。翌年2021年2月より「sinops-CLOUD」を日配食品・グロサリーのカテゴリーで導入開始され、同11月末に全店への導入が完了されました。
「昨年はCLOUDと平行してスマホアプリの導入も進めました。現在はたばこやパン、生鮮加工品の一部など、自動発注の対象カテゴリーの拡大を検討しています」(八木橋さま)。
コープさっぽろ様ではスマートフォンでsinopsをご利用いただいています。パイロット運用ではタブレットを利用されていましたが、店舗の発注業務の簡素化を狙ってスマートフォンでの導入を進められました(sinopsでは初のスマホアプリ開発となりました!)。
「スマートフォンも店舗で購入をして設定まで完了させるのはなかなか難しいです。そのため、本部で一括購入・設定を行い、店舗に配布しました。弊協ではDX推進のためにsinopsのほか、コミュニケーションツールや業務関連のツールを利用しています。それらアプリをスマートフォンにインストールして配布をしました」(中内様)。
発注時間8割削減を目標に設定
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コープさっぽろ様ではsinopsの導入にあたり、「発注時間を導入前から8割削減する」ことと、「発注担当者を見直し、マルチジョブ化を促進する」ことを目標に設定されました。
「sinops導入前は発注に年間で22万時間かかっていましたが、導入初年度(2021年)は10万時間ほど削減できました。金額換算すると約1億円相当の削減となりました。順次各店舗への導入を進めていったこともあり、10万時間に留まっていますが、2022年はさらに削減が進む見込みです」(八木橋様)。
さらに、発注時間の削減のほか、欠品の減少も実感いただいています。
「特に小型店では店員数の制約もあり、発注時間までに発注作業が間に合わなかったり、発注漏れが発生したりという問題がありました。sinopsの導入によりこれらが改善され、欠品が少なくなったと感じています」。
人にしかできない作業に時間を使えるように
発注時間の削減が実現したことで、今まで発注に費やしていた時間はレジ支援や売り場づくりなど、「人にしかできない業務」に注力できるようになったといいます。
レジが混んでいるときの応援
エンドづくりや平台の切り替え
エンドとは
主通路に面して設置されている棚(ゴンドラ什器)。定番売場の端という意味でエンドと呼ばれています。中通路の売り場に比べて、多くのお客様が目にする売り場といわれている
平台とは
広告の品や季節商品などを平積みにする平らな台。通常の棚よりも数を多く陳列できる。エンドや売り場の通路中央に置かれることが多く、よりたくさんのお客様に見てもらいやすいとされている
「こういった導入効果や作業改善例は積極的に社内に発信したり、年1回実施している『仕事改革発表会』で共有したりしています。店舗に配布したスマートフォンにコミュニケーションアプリも入っていることもあり、他店舗での改善例を積極的に発信・取り入れるということが活発に行われるようになってきたと実感しています」(八木橋様)。
sinopsの予測と現場の経験則のギャップに悩む
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sinops導入時に困った点やおさえるべきポイントもご説明いただきました。
「小型店舗ではそもそも人手が足りていなかった作業をカバーできるとすんなりとsinopsが受け入れられたのですが、大型店ではそうはいきませんでした」(八木橋様)。
大型店では部門ごとの発注担当者の方が、発注に対する考えをしっかりもっておられ、今までの勘と経験から導き出した発注数とsinopsの発注数にギャップが生まれたといいます。
「sinopsの良いところ、担当者のこれまでの経験や勘を掛け合わせることでより良い効果が発揮されると考えます。そのため、売り場の担当者には『シノプスくんを自分の子どもだと思い育てる気持ちで付き合ってほしい』と話をしていました」(八木橋様)。
事前にどこまでルール化できるかがカギ
sinops導入前の企業の皆様へ「棚割や商品管理のルールを決めておくこと!」というアドバイスをいただきました。
「弊協では棚割のフォーマットは独自のものを使用していたのでsinopsに合わせた変更が発生しました。ほか、店舗独自の棚割も存在していたため、事前に棚割の共通化を進めておくことをオススメします。ほか、独自の商品コードで商品管理を行っていたので、独自のコードに対する変換ルールを事前に決めておいた方がスムーズだと思います」(八木橋様)。
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コープさっぽろ様の「店舗自動発注の取り組みについて」についてご紹介しました。発注作業はsinopsと二人三脚で行っていただくことで、発注作業時間を削減でき、売り場づくりやレジ対応といった人にしかできない作業に時間を使っていただくことができます。「sinopsについてもっと話を聞いてみたい!」という方はぜひお気軽にお問い合わせください。