流浪の月とかいう、本屋大賞をとったクソつまらない作品をちゃんと俺は貶さなければならない。
流浪の月というのは本当にゴミみたいな小説だ。
そして、さらに絶望的なのがこれを面白いと有難がる人間の多さである。
この物語、リアリティ、メッセージ性、描写全てにおいてゴミである。それをここにきちんと誰かが書かなければと思った。なぜなら、本屋大賞というのは読者の入り口になることもあるものである。
もし、これを読んだ人間が小説ってこんなにつまらないんだと判断されれば出版界の大きな損失である。
1リアリティのなさ
創作されたストーリーというのは、総じて欺瞞である。なので、良い小説とは感情を揺さぶる欺瞞でなければならない。そういった意味で、物語の種類によってはある程度のリアリティが求められることはある。社会派的な小説は特にそうだ。社会に対して何かしらのメッセージを訴えたいのなら、それは社会そのものを描写しなければならない。当然のことである。
そう考えると流浪の月はゴミである。そう考えなくてもゴミであるが。
物語のあらすじはこうだ。
ある日、家庭内で性暴力を受けていた主人公、更紗(5)はイケメン大学生文に拾われる。
彼はロリコンだったが紳士的で、プラトニックな甘ったるい生活を送る。
ある日2人でデートしてる時に警察に捕まる。
2人は紳士的な関係だったのに、社会は執拗に2人を叩く。
そして、なぜか大人になって再会すると、またプラトニックな愛を紡ぐという話だ。
まず、リアリティの前に言いたい。純粋に気持ち悪い。そもそも、紳士的なロリコンはいても、紳士的な性犯罪者なんてものはいない。それは清楚系ビッチみたいなものであり欺瞞である。もし家庭内に問題があるなら、それを聞いて児童養護施設なりなんなりに通報するべきだし、事情も聞かず家に数ヶ月も軟禁するのはどう考えてもクズである。
それをダシにして社会に八つ当たりするのは結構だ。
しかし、社会に対してイケメン大学生とプラトニックでした!と告発したいならなぜ出版社に掛け合わないのか、そして無理なら自費出版しないのか。まず社会に対する八つ当たり自体がゴミであるが、それに輪にかけて悪態をついて行動を放棄するのは愚の骨頂であり、そもそも意味不明だ。思考に対して言動が伴っていないのである。
その後の展開も純然たるゴミだ。なぜ文はロリコンだと社会に思われて顔が全国にバレてるのに、堂々とカフェをやってるんだ?
誰が雇うのか、自分が経営してたとしても普通に考えておかしい。自分で経営していたとしたら、下積みはどうした!そもそも下積み抜きでカフェできるわけないだろ!カフェ舐めんな!
こいつからは、性犯罪者としてのレッテルを貼られたものの悲壮感、寂寥感が全くない。なぜなら設定だけの欺瞞な存在だからだ。あとはオシャレなカフェでなぜか、昔と変わらないイケメンのままカフェを経営している、みたいなバカの設定ができるのだ。
性犯罪者なんだから、焼いたフライパンの上で土下座する仕事でもしとけよ!※1
惨めだからこそ応援したくなるだろうがよ!なぜちんこ勃たないのに彼女つくるんだよ!
そして、なんでこれを読んでるやつは心に刺さりましたみたいな戯言を言ってるんだ?
暗くて深刻そうだったら、あとはなんでもいいのか?
そしてこの欺瞞で作られた物語はどのようなメッセージを伝えてくれるのか。そしてそのメッセージすらもどんだけゴミなのか解説する。
2 メッセージ性の希薄さ
仮に、この物語の主張を一つまとめろといえば、現代社会の決めつけ的な誹謗中傷に対する批判である。
もちろん、その批判自体はズレていない。でも、それは理想論を唱えているだけである。そんなのは主張でもなんでもない。人殺しはしてはいけない!みたいな簡易な=で求められる主張なのだ。
そして、文を性的マイノリティとして序盤は描かれるが、後半に深刻な勃起不全※2だということが明かされる。
それは、結局ロリコンっていうのは総じてゴミという社会の常識を推し進めているし、そもそも勃起不全だとしたら、女児監禁する前に病院いけよ!勃起不全者は女児を監禁するっていう偏見を推し進めんなよ!
要するにメッセージもゴミなのである。ロリコンをポリコレの一つとして擁護する反逆の書なら、まだ主張としての斬新性として評価したくもない。
ただ、この物語は社会に偏見ではなく本質を見ようと訴えている一方で、ロリコンやセックスといった偏見を得がちなものを徹底的に避けているのだ。
そんなメッセージはゴミだ。欺瞞すぎる物事から社会を語れば、それは即ち欺瞞である。
3 描写もゴミ
ここからは面倒くさいので箇条書きで
1 タランティーノのマネごとのつまらなくて長い会話※3
2なぜか勃起不全なのに女と付き合う文
3やたら家庭的な大戸屋みたいな飯を出して、ブサイクな5歳の面倒をみる大学生なんていない。
4二人で気楽でカフェして過ごそう。→それができるほど社会は甘くない
まとめ
自分が悔しいのはこんな欺瞞な物語を、欺瞞と見抜ける人間が本屋に残っていないことだ。
こんなつまらない本を紹介して運悪く買ってしまったら、たいていの読者は、二度と本屋には足を運ばなくなるだろう。
ちんこが勃たないことを、最後のオチに使うバカみたいな話になんでそんな熱狂できるんだよ。
暗くてシリアスなら社会派みたいな幻想に騙されないでホンシツをみようよ、ナルホドくん!
※1 性犯罪者を差別しろ!と言ってるわけじゃない。性犯罪者のレッテルを貼られた人間の悲壮感を出すならそれくらいしろってこと
※2 勃起不全と書いてあるが、本書には明確には描かれていない。そんな病気は実在しないのか、逃げている。
一応、第二次性徴期が訪れなかったというのが正式な答え。
※3
タランティーノの真似事みたいな、つまんねぇ会話だなと思ったらタランティーノの映画自体が、作中に出てくる。安っぽい模倣はチープっていうんだよハゲ!