タイムマシーンに乗って
タイムマシーン
作詞 幸梅
タイムマシーンに乗って逢いに行く。
あの日の風の匂いを探して、
また、戻ってもくり返す。
こうしていたらと願うように。
秒針の波が押し寄せる。
あの光の間を抜け、
両手に色とりどりの
思い出を抱えても、
こぼれ落ちてゆく。
這いつくばって
一つ一つ集めて、
溢れないように。
暖かな重み、
ひんやり柔らかい感覚を、
手にしたら、
また秒針が回り、
深く落ちていく。
タイムマシーンに乗って、
また周り出す。
もしあの日に、
行けたなら、
すぐに走って見つけるよ。
石の道、火の道、水の中でも、
呼吸が苦しくて、足が冷たくなっても、
恐れはしない。
震えている、
あなたを胸に抱き寄せて、
優しくそっと温める。
ずっとこのまま、
時が止まればと
願うように。
タイムマシーンに乗ろう。
何度繰り返しても、
諦めない。
大丈夫、
待っていて、
必ず見つけるよ。
あなたが産まれてきてくれたから。