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科学ってなんやろな


科学とはなんだろうか
私たちの生活には切って離せないこの言葉は
何か大きい理想や幻想によって誇大化しているように思える

科学は万能なのか
科学は神に変わるのか
そんな話をどこかで聞いたことがあるかもしれない
科学とは何なのか、改めて考えてみよう

科学という言葉の定義は

一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動。
また、その成果としての体系的知識。

研究対象または研究方法のうえで、
自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。
一般に、哲学・宗教・芸術などと区別して用いられ、
広義には学・学問と同じ意味に、
狭義では自然科学だけをさすことがある。

デジタル大辞泉 -小学館-

科学とは、一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する「認識活動」
そして、その成果としての「体系的知識」とある。

つまり、
科学とは知的探究における行為そのものであり、
その集積された結果であると言い換えることができそうだ。

科学の目的は何だろうか?
科学には主に4つの目的があるとされている
① 存在の発見 EX) 新しい原子の発見、iPS細胞の発見、文明の発見
② 起源の探究 EX) 宇宙の始まり(ビッグバン)、歴史(文明や社会など)
② 過程の解明 EX) 物体の変化、文明の発展、人間関係の構築
③ 原理の応用 EX) 機会や乗り物、パソコン、スマホ
これら4つの目的を持って知的探究を行う。

しかし、それだけで科学は語れないのである
ここで外せないのは「方法」になる。
科学とは、一定の方法のもとに行われる認識活動だ。

一旦、まとめてみると
科学とは上記の4つの目的のもとで
この一定の方法のもとに行われた認識活動であると言える。

非科学とは何か
では、ここで非科学について考えてみよう。
この世にはまだ科学では解明できていない現象がいくつもある。
宇宙に目を向ければ、ほとんど解明できていないわけだが
日常でも、幽霊や言霊、怪奇現象、「氣」も非科学的と言われる。

では、なぜこれらは非科学なのだろうか?
多くの人が興味・関心を抱き探究している分野であり
科学の目的にも合致するようにも思える。
それでも、非科学と言われる由縁はどこにあるのだろうか。
その答えは「一定の方法に基づいているか」にある。

この一定の方法をまとめて検証し、
知見として積み上げていく行為が「研究」と呼ばれるものになる
研究については次回の記事で書くことにするが、
研究とはある一定の方法に基づいて行われている。
この研究活動には、観察 / 仮説 / 検証 / 評価 が重要になるわけだが
観察は科学技術が発達しないと、どうにもならないものがいくつもある。
「観測の限界」が「研究の限界」になることはよくあることだ。
宇宙の未知についても、
まだ人類が観察/評価する術を見出せないでいることに起因することが多い。

科学は日常にある
例えば、目の前に腰痛で苦しむ患者さんがいるとしよう

①観察と課題の発見
・なぜ腰が痛いのか?
・他に痛いところはないのか?
・どんな治療をすればいいのか?
という疑問を持ったとしよう。
この疑問こそ、科学の第一歩に当たる「観察」=「課題の発見」にあたる。

②仮説の設定と検証
「腰痛の原因が、脊椎にあるかもしれない」
科学の第二歩の仮説を立てることができた。

③検証
仮説を検証すべく、理学検査をする。
理学検査した結果、どうやら脊椎に原因はないようだ。
おそらく筋肉に原因がある可能性が出てきた。

④評価と観察
筋痛による腰痛であると認識したことで
治療の選択肢を絞っていく
もしくは、他の疾患がある可能性を削っていける

この流れは臨床で一般的にやっていることで
患者を例に挙げたが、これが友人でも上司でも、子どもでも同じだ。
私たちは、日常に溢れている現象を常に観察し
評価し、仮説を立てて、行動をしているのだ。

それは無意識に行われていることもあるし、
意識的にしていることもあるかもしれない。

科学的姿勢とは
科学的姿勢を身につけるとは、どういうことなのか
これまで述べてきたように目の前の現象を受け身で流すだけでなく
観察し、評価し、仮説を立て、検証すること
この流れを実践することこそ、科学的姿勢と言えそうだ。

科学的姿勢から得られるメリットは大きい
評価を繰り返し行なっていく中で、
法則が見えてきたり、パターンがわかってくるものだ。

そうすると「未来」を予言(予知)することができるようになる
科学が人類の未来を明るくすると信じられているのは
この予知能力にもあるのだ
例えば、
地震が起こることを予測できたり
経済が活発になるための予測ができたり
知りたい情報を簡単に手に入れることができたり
多くの恩恵が受けられるようになる。

少し話が逸れたが
科学とは、一定の目的・方法のもとに行う認識活動だから
あなたの日常にも科学は存在している。
科学的姿勢を忘れずに、目の前の現象を考えていこう。
新しい発見や法則、パターンに出会うたびに
あなたの人としての魅力は増していくことだろう。

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博士課程の宮本
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