博士課程の宮本

勉強したことを簡単にまとめ ノートの内容の詳細はラジオで話してます

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最近の記事

動脈 / 心臓についてまとめましょか

まずは、人間の主要な動脈の名前と位置をお教えするでー! はじめに、大きな動脈である「大動脈(だいどうみゃく)」は、 心臓から体の上半身にかけて分岐しており、 肺動脈と左鎖骨下動脈に分かれるんやで。 次に、脳に酸素と栄養を運ぶ「頸動脈(けいどうみゃく)」は、 首の後ろから頭に向かって分岐しており、左右に2本あるんや。 また、上肢(じょうし)に酸素と栄養を運ぶ「上腕(じょうわん)動脈」は、肩の下から肘の上まで走っていて、二頭筋(にとうきん)の間を通るんやで。 下肢(かし)

    • 研究ってなんやろな

      研究ってなんでしょうか? 思い浮かべるのは、ビーカーや試験管、電気回路や天気とかですか? それは「理科」の授業での”研究”のイメージによるものでしょうか? 研究って聞くだけで、壮大なことで自分には関係ないや!と思う人も そんなツマラないこと興味ない!って人もいるでしょう。 でも、私たちの日常は「研究」の積み重ねで作られているんですよ。 ぜひ研究について知ってくださいね。 ってことで、今回は研究について 研究とは 研究という単語だけ見れば、どうやら調べたり、考えることで

      • 科学ってなんやろな

        科学とはなんだろうか 私たちの生活には切って離せないこの言葉は 何か大きい理想や幻想によって誇大化しているように思える 科学は万能なのか 科学は神に変わるのか そんな話をどこかで聞いたことがあるかもしれない 科学とは何なのか、改めて考えてみよう 科学という言葉の定義は 科学とは、一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する「認識活動」 そして、その成果としての「体系的知識」とある。 つまり、 科学とは知的探究における行為そのものであり、 その集積された結果であると言い

        • ストーリー記憶

          さて、今回はストーリー記憶について 少し掘って話をまとめていこう 物語(ストーリー)は忘れにくい 僕らの記憶にはいくつかの種類があると言われている そもそも、記憶には長期記憶と短期記憶があって 前回、話したような映像記憶は短期記憶に近いということになる 一時的なデータ保存という感じ ただ、言語化された話は長期記憶になる 人は物語を忘れにくく設計されているようだ では、物語記憶を強くしていくためにはどうしたらいいのだろう? 1)語彙力を増やす 私たちは「知っている

        マガジン

        • 鍼灸のあれこれ全てまとめてみた
          14本

        記事

          映像記憶の話 〜視覚優位編〜

          前回までの記憶の概論から発展して今回は 視覚優位型の記憶の話へ進んでいきます 諸説ありますが と言われています 実際に視覚から得られる情報は非常に多いです 目の前のものが何かを認識しているだけでなく 表情や行動の細部までもを観察することができます しかし情報が多い分、忘れやすくもあります 1日に見ている情報から重要な部分だけを想起することは 案外難しいことです 下の地図を1分見て、どの程度再現することができるでしょうか? 思考や記憶をする上で、 言語と道具が重要で

          映像記憶の話 〜視覚優位編〜

          記憶ってなんだろう ~道具と記憶~

          この記事は、前回の「記憶ってなんだろう ~言語と記憶~」の続編です <前回の記事より> 人類の進化で獲得した他の生物の圧倒的な違い それは、「言語」と「道具」が使えることです 今回の記事では「道具」について少しだけ触れます ヒトの進化の中で語らずにはいられない道具ですが チンパンジーも「道具」を使うことはできるのです 実際、下に示す写真のように 木の枝を使って、木の中にある虫や実を取る姿は多く観察されています 道具を使うという点においては、チンパンジーでもできるよう

          記憶ってなんだろう ~道具と記憶~

          記憶ってなんだろう ~言語と記憶~

          ヒトの特徴である 火を使える、二足歩行 これだけでは 人間の文明はここまで発展はしていないでしょう では、なぜヒトだけ特異的な進化を遂げられたのでしょうか 今日は記憶という生物になくてはならない機能をもとに 脳活動と記憶について考えていきます このうち、哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、昆虫は約95万種、 維管束植物は約27万種となっているそうです。 さらに、まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数は 大体500万~3,000万種の間という説が多くあります

          記憶ってなんだろう ~言語と記憶~

          脳の機能③ 頭がいいとは

          「あの人って頭が良いよね」 それは何をもって、頭が良いと判別したのでしょうか? 記憶力ですか? 読解力ですか? 論理的思考能力ですか? はたまた言い訳力ですか? 私は頭の良さを 「脳における情報統合及び出力が正確かつ異常」 であることと考えています。 例えば、声マネが上手い人も頭がいい これは、相手の声の性質を一瞬で読み解いて 自分の声帯で同じ波を再現する能力と言い換えられます つまり、与えられた情報を読みとして 正しい(相手と同じ)出力ができているといえる さらに

          脳の機能③ 頭がいいとは

          脳の機能② 脳の機能を考える

          前頭葉(別名:一次運動野) 運動機能や自律機能に関係しており、 精神、意志や意欲、創造、思考、感情を扱っている 頭頂葉(別名:一次体性感覚野) 皮膚、深部感覚などの体性感覚や味覚に関係しており、 頭頂葉の連合野は知覚および空間の認知に基づく思考に関する統合を行っている 側頭葉(別名:一次聴覚野) 聴覚の統合も行っている。この領野の一部にウェルニッケの聴覚性言語中枢があり、この部を切除すると言語の認知ができなくなる。 後頭葉(別名:一次視覚野) 視覚の統合も行っている。こ

          脳の機能② 脳の機能を考える

          脳の機能① 神経の起源を考える

          神経ってなんでしょうか? 辞書にはこうあります。 簡単に言えば神経は「電線」「ワイヤー」「通信網」といったことでしょうか。 生きていくために各所の連絡を行うための「システム」 それが神経と言えそうです。 神経がなくては生きていけない 誰もが容易く想像できることです しかし、ここで疑問です。 神経はなんのために生まれたのでしょうか? 今回はこの疑問を掘っていきます 1. 神経の起源は 神経は生物の進化に密接に関わっていることは明らかです。 生物が進化するにつれ、神経

          脳の機能① 神経の起源を考える

          鍼灸刺激と神経(伝達)その②

          この記事は、 「はり師・きゅう師・あんま・指圧・マッサージ師のための痛み学習テキスト(第1版)」 , (公社)東洋療法研修試験財団 , 平成27年度 鍼灸等研究課題 「鍼灸師・マッサージ師のための痛み学習システム」の構築 , 研究代表者:伊藤 和憲 を参考文献として書きます。 神経の種類とそれぞれの役割については、その➀でまとめたので今日は伝導路について。 僕たちの体を縦横無尽に張り巡らされている「神経」たち。それらは決まった役割と、伝達経路を持ち、絡まることなく日々身体の

          鍼灸刺激と神経(伝達)その②

          鍼灸刺激と神経(伝達)その➀

          この記事は、 「はり師・きゅう師・あんま・指圧・マッサージ師のための痛み学習テキスト(第1版)」 , (公社)東洋療法研修試験財団 , 平成27年度 鍼灸等研究課題 「鍼灸師・マッサージ師のための痛み学習システム」の構築 , 研究代表者:伊藤 和憲 を参考文献として書きます。 なぜ、鍼灸刺激はあらゆる症状や疾患に効果があるのでしょうか。 今回はそれを神経的なメカニズムを通してまとめていきたいと思います。 正常時の痛みの機序痛みは組織損傷を伴ったり、組織損傷を引き起こす侵害

          鍼灸刺激と神経(伝達)その➀