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短歌・俳句・川柳まとめ

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短歌や俳句、川柳などをまとめていきます。
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2024年11月の記事一覧

風【短歌5首】

心地好い疲れをまとい風の中家路を急ぐこともなく行く 囚われた心をそっと解き放つ海を自由に泳げるように 横になり本を手に取り開くときふわりと香るきのうの自分 記憶から遠く離れて舵をとる新しい川新しい風 蜃気楼だったとしても目指したいオアシス君がそこにいるなら

心地好い疲れをまとい風の中家路を急ぐこともなく行く

かろやかに【短歌5首】

早く寝るただそれだけのことなのにそれができない夜が溶けてく かすかでも寒ければ身を守るべく首という首ぬくぬくにする 心から愛を囁くこともなくただ漫然と満足な日々 一日の終わりに雨になぐられていっそ笑って然るべき夜 毎日がアドベンチャーでなくていい落ち葉ふみふみかろやかに行く

一日の終わりに雨になぐられていっそ笑って然るべき夜

心から愛を囁くこともなくただ漫然と満足な日々

かすかでも寒ければ身を守るべく首という首ぬくぬくにする

早く寝るただそれだけのことなのにそれができない夜が溶けてく

「明日へ」【短歌5首】

逃げたいと思う気持ちも素直だと言い換えて待つ明日への電車 コンビニのコロッケパンを懐かしく思う日が来るきっともうすぐ 我が家にはお菓子がたくさん置いてあり好きなとき好きなだけ食べます 意味のない含み笑いをしていても脳は分泌する愉しさを 疲れてる君の頭を撫でるとき(やさしくやさしく)言い聞かせてる

我が家にはお菓子がたくさん置いてあり好きなとき好きなだけ食べます

コンビニのコロッケパンを懐かしく思う日が来るきっともうすぐ

週末から月曜へ飛べ【短歌5首】

今週も無事過ぎました通過する愛のきらめき さあ、週末だ ふゆという響きが好きでくちずさむピンクのくまのながいマフラー よく寝てた朝日が昼に照らすもの見つめつつ欠伸をひとつする いくらでも眠れてしまう休日は白いほわほわつかみどころなく 月曜日スタートを切るイメージで気合いでこなす社会人、俺

いくらでも眠れてしまう休日は白いほわほわつかみどころなく

よく寝てた朝日が昼に照らすもの見つめつつ欠伸をひとつする

ふゆという響きが好きでくちずさむピンクのくまのながいマフラー