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短歌・俳句・川柳まとめ

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短歌や俳句、川柳などをまとめていきます。
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2023年7月の記事一覧

お布団へたゆたうように横になりあくびをひとつ目を閉じてゆく

なんとなくさびしくなって電話した 花火の音が遠くきこえた

陽射しから隠れ入った木陰にて風吹き抜けてどこまでも夏

書く時間 ぼくの心の凹凸が白紙の上をてくてくと行く

笑ってる 君の笑顔を思い出す あぁこんなにも遠い恋人

起きるのが楽しみになる仕掛けとかたくさん設置しておくからね

私の記憶ではない夢の中ダイオウイカが空を泳いで

呼ぶ声が届くといいならららららそれはきっと美しいから

空腹で気が立っている僕はマジただの嫌なやつみたいで嫌だ

一日の終わりに嬉しかったことメモに書き出しその日を終える

あたらしいシャンプーにしてあたらしい日々になるから世界はまるい

てきぱきと虫歯を治すようにしてほころぶ愛を繋ぎとめたい

縦長のサーキュレーター君だけが夏の頼りだ しとやかな風

夏の日の暑さ寒さに疲れ果て清きピアノに抱かれて眠る