シェア
風のなか家路を急ぐ人波を外れてやっとひとりの家路
頼むから背中を押して、炭酸水 向こうで夏が呼んでいるから
君とまた辛ラーメンを分け合って語らいたいと星に願いを
焼きそばをもくもく食べる おいしくて無言になってしまう おいしい
悩んだり落ち込んだりもするけれど朝陽を浴びて、今日も一日。
君のこと想うといつも目の前が心が満ちてほのかに白む
向日葵が咲く頃のこと思いつつ春の夜風に吹かれてゆくよ
豚汁の湯気に包まれ僕たちはたくさん食べてたくさん笑った
土曜日は籐籠の自転車に乗ってパン屋さんまで行く風になる
水は鳴り腑に落ちて咲く まろやかに私の生を支え続ける
波間から光は漏れて 行先は分からなくても一歩ずつ行く