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pasteltime
先生が『愛の讃歌』を演奏した
ひとつひとつの音は自分と同じようなのに、音が2つ3つと連なり、1フレーズが終わるころには、素晴らしい演奏と化している。加瀬先生の『愛の讃歌』のバイオリン演奏を聴いたときの感想である。ひとつの音を要素としたら、演奏の良し悪しは、要素の問題ではなく、リズム、音程の正確さはもとより、強弱に加えて、適切なアクセントなどにより、ひとつひとつの音をつなげ、組み立てる術が問題なのだ、とそう思った。
要素と全体の関係は、いろいろな場面に言及できるようで、人間にも言えそうだ。メンバーは同じでも指導者によって全体は変わってくる。同じ選手なのに監督によって成績が違う。プロ野球の監督が代わったら優勝したりする。管理者によって組織が良くなって、成果を上げる。また、そうでなかったりする。要素は同じなのに、それを組み立てる人によって違う結果になる。
人間の場合は、各人に意思があるから口で言うようには、簡単ではないだろう。しかし、音楽は、自分自身で解決できるのだから、先生のようにできるはずだ。ひとつひとつの音は、かわいい子どもたち、その子どもたちが手を繋いだり、走り回ったり、踊ったりとそんな風に演奏できたらなと思っている。