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先輩管理職のアドバイス

ずいぶんと昔のことだが、先輩管理職だった人からこんなアドバイスを受けたことがある。

「最後は、自分で責任を取らなければいけないのだから、他人の考えでなく、自分の考えで決めなくてはだめだ。人に動かされて決めても、結局自分の責任になる。それなら、自分の考えで決めた方がいいよ」

それからいろいろ考えた。
先ずは、嫌われる勇気が必要だな。
情に流されて、自分を失わないようにしよう。理屈で責めるしかないな。だが、余りに理が勝ち過ぎると、人の関係が硬くなる。そうすると物事が上手く行かなくなる。
多少、間抜けな人間の方が上手く行くこともある。それは職場の雰囲気を良くする。だからと言って、下から軽く見られてもいけない。
とにかく自分を失わないようにしないといけないな。剛と柔の組み合わせか。こうなると剛と柔を合わせ持つ人生の達人を目指すしかない。
大変だな。

さ迷う思考は、少なくともこのくらいならできそうだというところに落ち着いた。
・話しやすい職場環境にしよう。
・周りの意見に耳を傾けよう。
・最後は自分の考えで決める。
自分にできることは、こんなところか。

周囲の人の意見を聞こう。部下の成果は、明らかにしよう。最終責任は取ろう。「功は部下に、責は上司に」だ。

少なくても、周りの意見を聞かずに、独断的に決める。問題が起きたら部下のせいにする。部下の成果を自分のものにする。そんな人間にはならないようにしたい。

こんな昔の脳内体験を思い出したのは、昨日、久しぶりに、その先輩に会い、蕎麦を食し、喫茶店で歓談したからだ。元気そうな様子に安心し、春に旅行に行きたいねとの声かけがうれしかった。



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