北京ダックの肉はどこへいく
以前、送別会というので、同僚の知り合いがやっている神田の中華料理店に招待された。宴が始まってまもなく、店主がサービスですと焼き上がった丸々とした北京ダックをわれわれの前に披露してくれた。テーブルには、カリカリに焼かれた北京ダックの皮を削いで細切りにしたものが提供された。それを薄モチで包んで甘たれをつけて食べた。残った肉の部分も美味しそうだった。もしかしてと淡い期待を抱いたが、やはり我々のテーブルに提供されることはなかった。残った北京ダックの肉はどうするのだろうかと思ったが、口に出すことはためらった。
あらためてネット検索をすると、同じように心配する人がいると思え、「北京ダック 肉はどうする」が検索結果の上の方にあった。結局は、肉は処分されることはなく、別にお金を出して注文すれば提供してくれるし、他の料理に使われるとのことだった。考えてみれば、当然の納得の結果であった。
北京ダックは皮だけを食べて残りは捨てる? まるごと楽しめるのはあの名店(東龍) - 個人 - Yahoo!ニュース
北京ダックの肉の他にも、どうなるのかで気になるものにランチパックの耳がある。
家庭でサンドイッチを作るとたくさんのパン耳がのこり、どうしたらよいかが悩みのタネである。計算するとパンの耳の量は、全体の20パーセント以上にはなりそうである。先日、わが家でサンドイッチを作ったときにも、大量の耳が出た。冷蔵庫で保存し、後日、耳を細かく切って、牛乳、蜂蜜、鶏卵でフレンチトースト風に焼いて食べたが、まあまあ美味しく、満腹になった。パンの耳の量は、サンドイッチにした量よりはるかに少ないはずなのに、耳の方がどういうわけかずっしりしている。これを捨てていたら結構なフードロスになると実感した。
では、実際にランチパックの耳は、どうなっているのだろう。
ネット検索をしたら「ランチパックの耳」で結構の数の記事が出てきた。それらによると、製造元では、耳はランチパックに使うメンチカツを揚げるためのパン粉に使われたり、「ちょいパクラスク」や「チョコの山」 という製品にしたりと、しっかりとフードロス対策に取り組んでいることが分かった。「もったいない」思想が、随分と定着した感がある。
「ランチパック」の製造で余った耳はどこへ? 山崎製パンの環境への取り組み。 | RadiChubu-ラジチューブ-
2023.1.16