優しいのは、それだけ心が傷ついたから。
私は日々よく感じるのですが、心優しい人って人生での挫折や思いもよらない不幸を沢山経験してきた人だからこそ、多種多様な考えや想いを受け止めて繊細な言葉がかけられるのだと思います。
これは少し残酷な話になりますが、結局のところ人から聞いた体験談だけでは足りないのです。身をもって体験したからこそ、他者の気持ちが痛いほど分かり、適切な言葉をかけられる…それが真理だと思うのです。
私が心を病むようになったのは13歳の頃から。酷いいじめを経験し、学校に行けなくなりました。
いじめ自体は9歳からありましたが、いじめ体験は大学生になってからもありましたし、精神疾患になり、大学を中退してからかれこれ6年の月日が流れてしまいました。
就職しようにも、真面目で頑張りすぎてしまう性格が裏目に出て、心を削ってまで働く日々に上手く仕事も続けられず、最近は怒りの感情が酷く、自分でも制御が出来なくなりそうなのです。
だからこそ、涙が止まらなくて、呼吸が浅く眠れなかった苦しい夜があったとしても、その体験は同じく苦しんでいる大切な人達のためになる。遠い空へ羽ばたいて、羽が疲れてもうこれ以上空を見たくないような、今にも朽ちてしまいそうな旅人たちの休む宿となる。
私は学生時代からよく悩み相談を聞きましたし、それに対する言葉がけも心地よかったのか「ありがとう」の言葉を沢山貰ってきました。
だからこそ、私は無駄なことなどないと思うのです。どんなに苦しくても必ずその経験は役に立つ。
それは、他者を救うためではあるけれど一番は自分を守るためにあるからこそ、私は過去に行なった行為に後悔をしたことがありません。
今の私は、過去の私たちのおかげでここにあるのだから。
読者のあなたたちに出会えたのも、過去の私たちが精一杯生きて、今の私がこの想いを書き留めているからこその人生の、ほんの一瞬の儚い出会いなのです。
読んでくださっている読者のあなたの傷ついた心、是非大切な誰かのために使ってくださいね。
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