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東京コミコン2022で正直ポカしたぁ〜

というわけでね、思わずKENTA風バックステージコメントまで撮ってきましたが、3年ぶりにリアル開催となった東京コミコン。懲りずにパフォーマンスステージに応募したら、あっちも懲りずに採用しれくてましたよ。

前回は遂にテーブル葬までやってのけて今回で4回目ですよ。他にも出たい人いるだろうにバットマンやアイアンマンがいる中を相変わらず「一番すげぇのはプロレスなんだよ」精神でね。
でまあ、バックステージ(じゃないけど)で言ってる通り色々ありましてん。ステージでもギター構えられた俺がアホヅラしてますけど色々ありましてん。

■コミコンはいつも突然に

そもそも今回はコミコン行く予定なかったんですよ。ところが直前に発表された展示ブースやイベント(こういうのも直前に発表されるのが東京コミコン)の中になんと「スターダム」の文字が。そう、俺が「プロレスのリングを置け」と半ばヤケクソで言ってきたことが実現して3日間でそれぞれ別の団体がコミコンの会場でプロレスをするという。

ようやく俺の言ったことが理解できたか。

と思ったけど、まあもちろんそんなことはなく、アメコミもの好きでもあるスターダムの向後桃選手の働きかけがあったからとか。

でも東京コミコンで最初にプロレスやったのは俺だから!マイクパフォーマンスだけならともかくテーブル葬やってっから!

■ムタ、非情なるブック破り

はい、そんなわけでプロレスのリングが初登場するというのに「言い出しっぺ」を自負する俺が行かないわけにはいかんだろってことで行くことにして、しかもそんなギリギリのタイミングでも「パフォーマンスステージ出演者募集」とか呑気にやってらしたので応募してみたら、採用頂きまして。速攻で台本作りましたよ。

急なことだけど頼み込んだらなんとか集まった3人で元旦のシンスケ・ナカムラvsグレート・ムタをネタにした舞台にしようと。今やディズニー公認のスターウォーズアイコンとなったショックマスターにブーグスの代理をしてもらうってことで、こんな感じの台本を用意。

ショックマスター、ギター持って登場

舞台袖から俺がマイクで喋るので当て振りしてください(無茶振り)
「I am a Star Wars Icon, Shockmaster, authorized by Lucasfilm. I’m here to rock Tokyo Comic Con with Shinsuke Nakamuraaaaaaa」

俺、舞台でいつものやつ。「おいおい東京コミコン。マジかよ。何度もこのステージで一番すげぇプロレスがコミコンにないのはダンクファリックって言ってきたが、あるじゃねぇか。マジ滾ったぜ。じゃあ次の宿題だ。今度は元WWEスーパースターの映画スター、デイブ・バティスタ、ジョン・シナ、そしてロック様を呼んでもらわないとなぁ!(このあたりでダースベイダーヘルメットと頭巾を被ったムタ登場)もちろんこのキングオブストロングスタイル(言ってる途中で肩引っ張って振り向かせる)

「お、お前、ベイダーだろ!ベイダーだろお前!平田と書いてヘイデンか!?」

ムタ後ろ向いてダースベイダーヘルメットを脱いで床に置いて前を向いて構える
客にムタってわかる人にはわかるように3秒くらい間を置いて毒霧

俺悶えながら顔に緑のシートを貼る

うろたえるショックマスターからギターを奪う

ショックマスター、ケツをギターでしばかれて転ぶ

シンスケもギターで叩かれるが踏みとどまってカモーン

再度シンスケの頭をギターで叩いてノックアウト

プロレスLOVEポーズして退散

俺、立ち上がって「ふざけんなよ!This is not a spoiler! I’ll win at the New Year’s Day」

ショックマスターはベイダーヘルメットをパクる、俺はギター持って退場

ホントはこういう三文芝居をする予定でした。どっちかというと配信通じて外国人にウケるの狙ってるので英語入れたり。

が、なんかね。前回までコスプレ関連を仕切ってた会社が今回は参加してないって耳にして嫌な予感。前回もなんか色々あったのにそういったトラブルシューティングが絶対引き継ぎされてないだろうなって。なんせ諸々のアナウンスが遅いし(それはいつもなんだけど)。パフォーマンスなのに内容とかの確認がなかったんですね。で、HP見てたら「マイク、音源は使用できません」みたいなこと書いてあって(いやいや、これはランウェイの話だよね)と思いながらもメールで確認してみた。

A.音源、マイクは使えません。

Q.前回できましたけど?

A.使えません。

梨の礫。

更に嫌な文言「時間は1分程度」。(いやいやランウェイのry)

A.1分以内でお願いします。

Q.前までは…

A.1分以内で。

梨の礫。

入場曲も使えず、マイクパフォーマンスも封じられたプロレスコスプレ軍団にどうしろと。なんの音的演出もなくプロレスごっこしろってかって、一瞬辞退も考えましたけどね、しかしそんなことで燻ってるような俺たちじゃない。

割と早くカチャカチャチーンと頭で鳴りまして、

「そうだ、音声トラブルってことにしちゃえばいいじゃない」と。

ショックマスターがギターを弾くも音が鳴らない。シンスケおいおいどうしたと半ギレするもマイクからも音が出ない。どうなってんだ東京コミコンタココラと揉めているところにムタが出てきて、毒霧(もゴム紐とかで実際に吹かないで済むギミックを考えてたけどこれもはしょる)のポーズだけしてチッチッチ、あとはギターでしばいてってのを俺の計算では1分以内で見せれるはずでした。

まあ結果は動画の通りでいきなりヘルメット脱いだ状態のムタが視界に入ってきて毒霧ポーズなしでギター構えられたので完全にアホヅラさらしてますねw

■ギターは俺が作る!マスクは俺が作る!それがコスプレイヤーだろ!

さて、そのギターなんですが。しばくのに使う以上、本物のフライングVを用意して買ったその日にケンカで叩き壊しましたなんてロックンローラーではないのでしばける「安全なフライングV」を開発することに。制作開始は11月20日。ちょうど1週間前ですねワラ。

ありがたいことにフライングVはレスポールやSGなんかよりは作りやすい直線形なのでよかったです。材料もあるものでなんとかなりそうだしって軽く見てたんですが、フレットやらまで拘ったわりに出来上がってみるとまあ見た目は割とよかったんですがネックが薄くて持ち上げるとひん曲がるという。

実は3年前の時も直前に突貫工事でテーブル作って苦労したんですがやっぱまた不安要素出てきた〜って感じでしたが、もう前日だったから突っ切るしかねぇ!ってことでギターケースに入れようとしたらレスポール型のやつには入らなかったのでぷちぷちと段ボールで無理やり封印。

ギターにばかりかまけていられなかったんですね。毒霧も何パターンか考えてテストしてたんですが、やらないことに決めたのはよかったなと。

これで集中できる。

マスク作りに。

俺が今回作ったダースモール風グレートムタのマスク。シリコンラバー製のマスクですが、正真正銘初めて作ったラバーマスクですよ。これが割とうまくいっただけで今回の俺は達成感に浸れました。

そもそも元旦に中邑真輔風グレートムタマスク作って応援にいこーってことで用意はしてたんですね。前々からなぜかシリコン型取りはやりたいと思ってて粘土とか離型剤だけは揃ってたりして、自分の顔型も取って粘土を盛り始めてたタイミングでコミコン行きを決めまして、そういえばと思って思い出したのがダースベイダー
風のオーバーマースクにダースモールっぽい角があるマスクってのがグレートムタの歴史に存在してまして。

なので、今のグレートムタのマスクを更に露骨にダースモールにすれば東京コミコンにぴったりじゃん!って思って夜な夜な粘土をこねこねしましたよ。

スパチュラとかなかったけど買うには高いなぁと思ってたらホームセンターでコーキングヘラが使いやすそうと思って買ってきたらヘラと思って油断してたら人差し指スッパーって切れて大した傷じゃないけど粘土こねるのに指使ってたのにめっちゃ痛いwこっちを均してるときに反対側に爪が当たるとかで手先不器用マンなので四苦八苦しながらなんとか形はできて、型取り。

石膏足りない…。

めちゃくちゃ石膏使うんですねこれ。それでもなんとか型はできて、本当は外側の雌型と内側の雄型で作りたかったけど、今回は俺が被るわけじゃないのでとりあえず雌型にシリコン這わせる感じで作ることに。前後半分になってる雌型を石膏をボンド代わりにしてくっつけてその中に液体シリコンを垂らします。

(厚みがわからん…)と不安になりながら型を持ち上げてぐるんぐるんしてました。

バコ!

接着が甘かったらしく型が割れて落下、さらに割れるw

それが、前々日の夜だったかな(遠い目)。破片をくっつけ、再び型をくっつけて隙間っぽいところに石膏をねじこんでなんとか型を復活。石膏ガーゼ(濡らして使う包帯みたいなやつ)でぐるぐる巻きにして壊れないようにして布団乾燥機で強制乾燥。

再び液体シリコンを垂らしてぐるぐる。今度は割れないように注意もしつつ。そして26日にはなんとかマスクが形にはなりました。

そっから塗装もまた不安でした。ラバーマスクっていうのはぐにゃぐにゃ曲がるものなので通常の塗料ではどうしてもひび割れが起きるんですね。あとシリコンに密着する塗料ってのも限定されるらしく。ただ、そういうので有名な塗料をその時点で手に入れる暇もなかったからアクリル塗料で乗り切りました。最悪1日持てばいいしと。でも会場行くまでにボロボロになってたらどうしようって不安もあったけど、結局コミコン終わるまでしっかりもったし帰ってからも近くで見ればグニってやるとヒビが見えるけど落ちたりはしなかったですね。塗料の力なのかミッチャクロンの力なのか。

とはいえ布団乾燥機の力を借りて三度塗りぐらいはやりました。途中アレクサに時間聞いてたら0時超えてて当日になっててキンタマ縮みましたけどね。多分2時くらいに塗り終えて寝て5時に起きて出発したんじゃないかな。

■昔から急いては事を仕損ずると言いまして…。

もう俺の中ではマスクが出来上がったことで気が抜けてたのもあるけど何もかもを急いでやってたので何もかもが中途半端になってたんですね、後で思えば。ちなみに26日に地元のパチンコ屋のイベントで武藤さんのサイン会があったりなんかして、それも舞い上がりに拍車をかけてたというか。

無事、会場に着いたはいいけど、今度はマスクの装着がうまくいくかという問題もありました。いそいそと着替えを済ましてメイクルームへ。メイクルームというからには鏡とゴミ箱くらい置いておいてよそういうとこだぞ東京コミコン。

とりあえずムタマスクを友達に装着させるのですが、まず目の周りを黒塗りする必要があり、あとはマスクがずれないように顔面に接着します。昔、自分でダースモールコスプレをした時によくあるスピリッツガムってので着けるとすぐ取れてたのでいつだったかの東京コミコンで特殊メイクアーティストの人に怪我メイクしてもらった時に腫れ上がった目のシリコンゴムを接着してもらったのが全然取れることがなかったので何を使っているか聞いて買っておいたのがプロスエイドってやつで、これはマジで顔の筋肉動かしても外れない。その分、リムーバー使わないと肌を傷めるので、人にやるのはちょっと不安。とはいえ、四苦八苦しながらも無事にマスク装着させてできあがると我ながら興奮するできのダースモールムタ。

そして先に入ってサイン会とか参加してる友人と合流したらもう結構時間がない。ぜんぜん練習ができないけど、なんかみんな緊張もしないで余裕ある感じで、なんか安心しちゃってた。なんだかんだいつも人任せにしてなんとかなってきたのでw

ただ、ちゃんと練習したいなーと思いつつも落ちつく時間がなかったのも言い訳したいwなぜなら受付に行くと「ワクチン接種証明か陰性証明がない人は、こちらで検査キットを受け取って…」

は?聞いてないが?

文句言ったら知らせましたとか、さらっと言われたけどメール確認しても一切書いてないけどね!集合時間とチケット用意することしか書いてないけどね!

そんなこんなで検査キットで検査したり、なんかネットで問診票書くとか無駄なことさせられてワタワタ。

更に出演番号伝えて並ばせるんだけど、集合場所で番号順に並ばせる意味なんてひとつもないんだが…。結局ステージ裏でもう一度並ばせて説明を始めるけどランウェイとパフォーマンスの人に全く同じ説明をして一同困惑。

4回くらいスタッフの説明不足とかを俺が指摘補足してあげるということがあって、ほぼレギュラー化してる俺がいてよかったねと恩を売りたい気持ちでいっぱいだった。

しかし、映像の通り、我々はいきなりギターが粉々になるという醜態を晒してしまう。ネックが弱いから左手をボディに添えてと言ったはずなんだが〜と心の中で悲鳴を上げながら倒れ込んだ俺は目の前にあった尖ったネジだけはやばいと思って必死に握りしめましたよ。その間にエルボー食らってたとか何もわからなかったけどw

ステージは汚さないでくださいってことで吹かない毒霧を作ろうとしてたんですね。ギターも折れはしても粉々になるとは想定してなかった。挙句に降りてきたらベイダーのヘルメットを誰も持っていないwどうやらスタッフさんが回収してくれたらしいんだけど、やっちまった感が強すぎて受け取る時は平謝りだったんだけど「面白かったですw」って言われたので調子こいて「じゃ、また懲りずに来年もw」とか言っちゃいましたけどね。

あと、バックステージコメントでも言ったけど、舞台裏ですっっげえ美人が俺の方見てるなーって思ったら(は!そういえばステージのタイムテーブル見た時、次は似鳥沙也加さんのトークショーでワンチャン見れるかもって思ってたけどまさかああ!)ってちょっと最近視力落ちてたけどどう見ても似鳥沙也加さんが俺の方を見てんの。手振ったらニコニコしながら振り返してくれたの。

は?舞い上がるんだが?

インスタグラビア始めた頃からフォローしてんですよ。まあドタバタしててコミコンにブースまで出してたのに知らんかったけども。

めっさ可愛かった。なんでずっと見られてたんだろ。プロレス好きなのかな。サッカーファンなのは知ってるけど。

まあ、それもあって浮かれたまま、大した打ち合わせもせずにステージに上がってしまいましたとさ。ほんとごめんなさい。

■ズンドコ珍道中は終わらない

あと、蝶野さんんと猪木さんの弟さんのトークショーがあってそれを見てたのも練習時間がなくなった原因ですね。人のせいにしてるようだけど、自分が選んだことなのでね。

で、リングの横にアントニオ猪木さんへのメッセージを書くボードがあって、それを書かずにステージに行っちゃったので「最後にもっかいリングのとこ行こう」ってプロレスコスプレ3人でリングに行ったらスタッフさんが「最後なんでリング上がっていいですよ」って言ってくれてね。

またミラクル起きたよこれ。

というわけではしゃいで入場ごっこしたりしてたんですが、なんか外国人の兄ちゃんがレスリングやろうって言ってきて。最初はプロレスファンなのかなって思ったら、なんか違う感じがしてどうやらマジのMMAやってる人らしい。プロレスのことはあんまりわかってない感じ。で、どうやら俺を”できる”と勘違いしてしまったらしい。

とはいえ、鈍臭いのを汲み取ってもくれたみたいで腕ひしぎからの三角絞めを誘導してくれるんだけど、おっさんもう体がついていかないっていうか足つったからフォールしろ!って言ってんだけど通じない。どうやらMMAにはフォールがないんですかね。仕方ないからギブアップしましたよ。肉食って走ってハートをストロングにしろって言われましたwあと足つってるの気付いたら水飲めとw

そんで気づいたら1ヶ月前に痛めて治りかけてた左膝もめっちゃ痛いwはしゃぎすぎたw足引きずりながら会場を歩く姿はまさにあの両国国技館、棚橋戦の後の中邑真輔そのものでしたよ嘘ですごめんなさい。まさか膝を怪我したプロレスラーのコスプレをすることになるとは。

しかもロッカーの前で今度は反対側の足もつって悶絶。床に倒れ込む試合後のプロレスラーのコスプレをみんな怪訝な目で見てましたね。

そして足を引きずりながらHUBで日本代表vsコスタリカを立ち見で観戦。コミコンの会場でほとんど声をかけられなかったのになぜかサッカー見にきたサラリーマンに大受け。日本代表負けたけど彼らが笑顔になってくれたからいいや良くないけど。

で、舞浜からの高速バスで帰る予定だったんですがろくに確認してなくてバス乗り場は舞浜駅の前だと思ってたらなんかそっから10分くらい歩く場所にあって足引きずりながらヒイコラ急ぎ足でギリギリ。

バスさえ乗れば後は寝るだけと思ってたんですが思いの外膝が重症みたいで痛くて寝れねーと思ってたらドカァンって音と衝撃。あ、なんかぶつけた。でも車とかじゃなくてバンパー下あたりかなって寝ぼけつつも感じてたら「落下物を避けて中央分離帯に衝突した」と。寝ぼけてたから落下物ってなんか上から落ちてきたのかと一瞬思いましたけどね。右側2列目だったから結構ぶつかった衝撃をしっかり感じたけど思った通りバンパーの下くらいで衝突してたと。ただ、そのまま乗り上げてたら多分俺は上から下に落下して大怪我してたでしょうね。

とはいえ、バスはそのまま走れる状態ではなくなったようでPAまでなんとか走ってそこからタクシーで駅に行って新幹線に乗ってくれと。運転手さんたちは必死にタクシー会社に電話して車両確保に奔走。日本人はえらいもんで誰もキレずに静かに待ってあげてましたね。

結局、ろくに寝れないまま帰ることになりました。前日も3時間しか寝てないよ実質!実質3時間睡眠で乗り切ったんだよ!

そして医者に行ったら痛み止めの注射を膝に打たれました。あ、これが内藤さんが打たれてたやつか!って思ったけど膝痛めて試合してるプロレスラーなんなん?

というわけで1ヶ月くらいで治りかけてた膝をやらかして、1ヶ月後が日本武道館ですか…。

不安!


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加賀邑津輔
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