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推しを全力で推す人は尊い TVアニメ「推しが武道館行ってくれたら死ぬ」

人が何かを全力で行っている姿はカッコいい、昔からそう思っては来たけれど誰かをわが身をかけて応援する(推す姿)は尊いそう思わせてくれるアニメそれが「推しが武道館いってくれたら死ぬ」である。

「推しが武道館行ってくれたら死ぬ」 あらすじ

このアニメは、岡山を拠点に活躍するアイドル「cham jam」の野外ライブをみたことがきっかけでメンバーのひとり市井舞奈ちゃんのことを熱狂的に押し始めた女性ヲタえりぴよさんが人生そして収入のすべてを舞奈ちゃんに捧げる生活(ヲタ活)の物語であり、舞奈ちゃんとえりぴよさん、他のメンバーとそのヲタの皆さんの交流と成長が描かれています

えりぴよさんと舞奈ちゃんそのすべてが愛おしい

主人公のえりぴよさんは、時にはステージの舞奈ちゃんを見ながら鼻汁を流し、時にはイノシシに突進され足の骨を折りながらも少ないお金で手に入れた一枚の握手券で舞奈ちゃんに会いに行く、そんな懸命な姿とは裏腹に当の推しの舞奈ちゃんはというと塩対応

その理由は、自分の唯一のファンである(のちにもう一人ファンが出来ますが)えりぴよさんにどう接していいかわからずにいた為

この二人の”どちらもお互いの事を大切に思っているのに伝わっていない感”が第三者として見ている視聴者としてたまらなく愛おしい そのちぐはぐを楽しみながら12話からのアイドルフェス後の握手会、、あのシーンは本当に胸が詰まります

くまささんはヲタクの鏡、れおちゃんへの純愛

このアニメ内には、えりぴよさん以外にも「chamjam」のヲタクの人が出てきますその一人がくまささんです、くまささんは「chamjam」のセンターピンク担当の五十嵐れおちゃん推しで、れおちゃんを前に所属していたアイドルグループから応援しています。

前のグループでれおちゃんは人気がなく「chamjam」でいう舞奈ポジション人気投票でも最下位 その時の握手会でくまささんにれおちゃんは熱い思いを伝えられます

「次は、絶対に僕が、れおちゃんを1位にさせるから、だから僕を信じて」

その後、そのグループは解散をして「chamjam」でアイドル活動を続けます

「chamjam」では、いつもセンター、生誕祭(アイドルの誕生日を祝うイベント)があったり常に人気がある中、ついに人気投票企画が始まりますそこでくまささんを中心としたれおちゃん推しの熱意が実り、ついに1位になります。そこでえいぴよさんから言われた「れおはいつもセンターじゃん」という言葉に、くまささんは答えます

「違います、このセンターは特別なセンターなんです、僕たちヲタクとれおの絆の架け橋」

そしてれおちゃんは

「私に投票してくれた皆さんのお陰で今ここに立っています。皆さんを信じてよかったです。

その一瞬、最前列のくまささんをみつめながらあくまでも投票してくださったすべての皆さんに感謝をささげるれおちゃん、だけどくまささんもアイドルである以上自分だけがれおちゃんを支えているわけではないことはわかっているし、でもれおちゃんは自分の事を特別に思っていると感じているし、れおちゃんのほうもくまささんの事を自分の事をずっと応援してくれて、毎回現場(アイドルのライブや握手会やイベントなどの仕事)に参加してくれ好きだって言ってくれているからこそ、あの時言われた「つぎはれおちゃんを絶対に1位にするから、信じて」という言葉を信じてこれた。そして実際に1位になることが出来た。二人が積み重ねてきた目には見えないものが流れていてそれを愛と呼ぶのならくまささんは純愛者であり、アイドルヲタクの鏡です。

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初期衝動はやっぱり強い もうひとりの舞奈推し玲奈

前ずっとえりぴよさんしかファンがいなかった舞奈ちゃんでしたが、前途の通り、ついにもう一人のファンが出来ますそれが玲奈ちゃんです。

玲奈ちゃんは他メンバーである空音ちゃんのヲタである兄、基(もとい)についていった現場で舞奈ちゃんをみて、「かわいい」と思い好きに、舞奈ちゃんの為にCDを何十枚と買うえりぴよさんに対し、玲奈ちゃんは一枚             そんな玲奈ちゃんに対し、古参ヲタあるあるの推しへの愛を早口で語りますが、(あくまで、舞奈ちゃんが世の中の人みんなに好きになって欲しいという思いからでありマウント行為ではないのだが)を玲奈ちゃんは特に反応を示すことなく(まだあくまで関係性が出来ていないのもあるが)舞奈ちゃんとの握手会に向かい難なく舞奈ちゃんと会話、いつもお互いの愛のすれ違いを起こしてしまい塩対応してしまうえいぴよさんとはちがい素直にうれしさを笑顔で表現する舞奈ちゃん                          この場面をみてやっぱり初期衝動で突き動かされた直後の人が一番強いなとアイドルに限らず、いろんなジャンルでも年月が経つに連れそれに関する知識や情報を得ていって誰よりもその事を知ってるつもりになって新しく好きになった人にマウントをとって嫌な思いをさせてしまうことってあるとおもうのですが、やっぱり最初に感じた衝撃を忘れずにずっと好きなことに真正面に好きと言える人はかっこいいし、強いのだと玲奈ちゃんを通して垣間見ました

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まとめ

自分は恥ずかしながら一度も現場にいったことのないし、主に曲から生きる活力をアイドルさんからもらっているくらいの人間が偉そうに書きますが、このアニメの中に出てきたヲタさんはひとそれぞれ本当に色んな推し方をしてます。かたやずっと一人の子を追いかけて来たくまささん、偶然見た現場で一気にヲタ活に走り限界ヲタになったえりぴよさん、メンバーにガチで恋するいわゆる”ガチ恋勢”の基(もとい)さん だけど根本にあるのは熱量や深度の差があれどそこには愛があるのです、そしてその愛がきっと届いてると信じて推し続ける。”推し”がこちらに個人的にないかをしてくれるわけでもなくです。何なら”推し”が生きてくれているそれだけでうれしいのです。
推しを推す姿は本当に尊い                       そんな気持ちを映像化、言語化してくれたこのアニメに出会えて本当に良かったです。                               なにか愛する人や推している人にこのアニメは是非見ていただきたい





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