イペーの木
宮崎は様々な花が年中咲いていて、まさに花の都市なのですが、一番有名なのは5月下旬から6月上旬に咲くジャカランダでしょう。
紫色の派手過ぎない花を大量に付け、世界三大花木のひとつとされる木です。
ジャカランダは宮崎の観光雑誌などでも紹介される常連で、それなりに有名なのですが、実はそれ以上に私が強く推す花木があります。
それがイペーの木です。
イッペイもしくはイペとも言われます。
宮崎の気候にもマッチしているようで、あちこちの民家に植えられる人気の花木です。
非常に目立つ真っ黄色の大きな花を付け、本当に美しいです。
開花時期はちょうど今、つまり4月上旬から4月中旬がメインですが、桜よりも花持ちが良いようで早いものは3月下旬から咲き始め、2週間ほど咲いているイメージがあります。
花が落ちてもあまり汚くならず、鮮烈な黄色を維持していて、とにかく目立ちます。
以前もお伝えしましたが、宮崎は桜のソメイヨシノの南限にあたるため、あまり美しい桜を見ることはできません。
生育環境が合わないためどうにもなりませんが、温暖化に従ってソメイヨシノはどんどん咲かなくなりつつあります。
ちょうど桜の時期と被るということもあって、イペーの木は何故かあまり注目されてきませんでした。
地元の人ですら、この木の名前を知っている人は僅かで、なんともかんとも可哀そうなのですが、花木としては超一流。これは間違いありません。
宮崎市はジャカランダばかり宣伝するのではなく、このイペーの木も積極的に宣伝するべきです。
街路樹としても、もっと積極的に利用してはどうかと思います。
今の時期、宮崎市を訪れることがあったら、この美しい花木をぜひご覧ください。