【箸休め】ほっこり記事⑦:クッキーが導いた友情と信頼
土曜日の朝、乗り遅れた新幹線の中でnote記事を眺めていると異色のタイトルに目が止まった。「トイレに籠って泣いて出てこない3つ歳上の後輩をクッキーで誘き出した深夜2時。」クリエーターAyakoさんの記事です。
3つ歳上の後輩をクッキーで誘き出す?しかもトイレに籠って泣いている?しかも深夜2時に?
「何だこれは?」と思いませんか?
そう思って読み進めると実に面白い。既に460以上のスキがついているだけあって、僕と同じく共感されている方も多いようです。
国内の空港勤務に見切りをつけ、バンコクでのホテル勤務を選択されたAyakoさん。慣れない勤務の中で複数の勤務シフトが存在している。特に割りの合わない夕方から深夜に及ぶ時間帯シフトに「ナイトメア」と名付けているところも面白い。当然ナイトメアシフトにはある程度熟達したスタッフが配置されるべきではあるが、この日は諸事情で新人として入ったばかりの3つ歳上の後輩(Sindyさん)がパートナーとなった。
Ayakoさん曰く、ナイトメアと呼ぶ理由は、割りの合わない勤務時間帯だけではなさそうです。
ナイトメアシフトが続く月は私の顔の肌荒れは最悪で、まるでサイの背中🦏のような肌触りになり、説明のつかない場所にニキビができました。
Ayakoさん記事抜粋
「🦏の肌」は何となくイメージできますが、説明のつかない場所って何処なんだ。目視できなくて手も届かない場所なんだろうと想像してしまう。🔍
勤務したその日はフロント業務だけでもいつもより多忙で割りに合わない。パートナーのSindyさんとは「何としても夜の12時には終えよう」と拙い約束を交わしてはいたが、案の定Sindyさんがミスを犯してしまう。そのミスを補おうとするが、どうも難しかったようです。この時点で拙い約束は達成されないと確信していたであろう。
助けたかったですが私は何を隠そう高校で数Iの成績に1か、調子が良くても2がつくほど数字がとにかく苦手でした。
Ayakoさん記事抜粋
Ayakoさんがフォローできなかった理由が明確に示されており、日本人であれば誰でもイメージできますね。ww メチャメチャ面白い!!
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Sindyさんは業務を放り投げてトイレに籠城して泣いている。やらねばならない仕事が山積しているのに、今一番修正しなければならない仕事がSindyさんをトイレから出すこと。自身の置かれている現実を客観的に眺め失笑しているが、状況はよく分かります。
工夫して呼びかけるものの一向に応じようとしないSindyさんへAyakoさんは最終手段を使うことになる。ランチの時に残しておいたクッキーで誘き出そうと言う作戦。28歳の女性がクッキーで誘き出せるのか?
それが誘き出せてしまいました。🌱
「私そんな甘いもの好きじゃないし」と言いながらトイレから出てきたSindyの手にはガッツリチョコチップクッキーが握られていた光景は忘れることができません。
Ayakoさん記事抜粋
多分彼女もトイレから出るきっかけを探していたのでしょうね。Ayakoさんナイスプレーです。その滑稽さに思わず吹き出し笑いしてしまい、釣られてSindyさんも泣きながら笑っている。とても大人の出来事とは思えませんし、まるで子供に言い聞かせているお母さんのようです。
僕も子どもの頃、倉庫の屋根裏に上がって降りてこない子猫に対して、煮干しで誘き寄せたことがある。意外とあっさり誘き寄せ作成が成功しましたが、Sindyさんも子猫同様にあっさりとクッキーで誘き寄せることができている。笑えます。
バックパッカーとして世界中を旅していた頃、何度となく訪れたバンコク。当時とは随分変わっているだろうが、情景が重なり親近感がありました。
現在、AyakoさんとSindyさんはそれぞれ自国へ戻っているようですが、クッキーが近づけた「心の距離」は、どんなに遠く離れていても、いつまでもきっと寄り添っていると思います。
素敵なお話をありがとうございました。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
素敵な記事との出会い、今後も大切にして参ります。🍀
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