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シングルファザー として生きる:10か条(その3)その「正しい」は「優しい」とイコールであるかを自らに問い続けよ

こんにちは。今回は前回に引き続き私の経験を基にし、今現在シングルファザー として生きる。または、これからシングルファザー として生きる事実を迎える方々へ

私なりのアドバイスを10か条として、提案して行きたいと思います。

※前回分:
①父子家庭のライフスタイル作りは「自分らしく生きていく自分を許す」事から始まる
https://note.mu/single_father/n/n69e3f049302c

②自立とは上手に人の力を借りながら生きる事である。
https://note.mu/single_father/n/nbcb55a4da892

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その「正しい」は「優しい」とイコールであるかを自らに問い続けよ

世の中には善悪・白黒二者択一で判断をするのが当たり前と考える価値観を持たれる方が多く見られるように思います。

白と黒の間にも「振り幅」があります。簡易的に言えばグレーゾーンですね。
そのグレーゾーンには白寄りもあれば、黒寄りもあります。

善悪も同様です。偽善もあれば、必要悪もある。
一般的に言えば悪でも、誰かの為に犯した罪もあります。

時間やルール等、人が作り出した基準は断定が出来ます。
しかし、人間というものは単純ではありません。

・ダイバーシティー(多様性)
・インクルーシブデザイン(今まで社会から除外されて来た人を巻き込む考え方)
・ジェンダー(男女間の社会における相互的な関係性)
・レジリエンス(柔軟な、しなやかな、強さ)
・ハラスメント(人を困らせること、嫌がらせること)
・エンパワメント(権限を与える、自信つける、力をつける)

上記のような様々な概念が昔と比較すると日本社会に学びを与えている現代社会。私達、男性も育休取得の法制化や夫婦共稼等、社会は変わろうとしています。

しかし男性性へ対し、父子家庭への支援制度はほぼ拡充されましたが、男女共同参画事業における「生き方支援」「男性性専門の相談窓口」「子育て支援・家事支援」等については未着手な状況があります。

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人間というものは単純では無い。そして子育ても単純では無い。

私達男性は、優劣関係の競争社会で、さらに資本主義社会で生き残るための術は学んできています。しかし、同時にそうした競争から零れ落ちた男性もいる。最高の学びを選択することが出来なかった地域環境、家族環境で育って来た男性もいます。

勝負の勝ち負け。でもその背景にも目を向けようぜ!と言った方が伝わりやすいでしょうか。勝負では勝っても、そこに至る道程においては負けた事は良くあることです。

そうした中で私達、父子家庭独特の「子育てにおける躾のさじ加減」二極化される傾向があります。高等教育を受けて来た人は自分と同様の事を、子育てに生かそうとするでしょう。それが「正しい」と信じているからです。

逆に進学を選択する機会を得られなかった男性は「教育パパ」になってしまうか、または「死なない為の生き方」「正しい」基準として、子育てに「躾の基本軸」として生かそうとするでしょう。

ちなみに私は両方、正しいと思います。

しかし残念なことにグレーゾーンに入った我が子理解出来ず手を挙げて強制的に自分の枠組みにはめて育てようとする傾向も少なくありません。

だからこそ、一つだけ気にかけてあげて欲しい事があるんです。

それは「子ども達の表情」「意思」そして「気持ち」です。

親のいうことは前提として正しいと思います。
様々な人生があり、多様な学びがあり、確信があると思うからです。
ただ両者のお父さん方へ、一度深呼吸して、悟す時、叱る時に考えて欲しい。

まず彼等は全く違う人間なのです。
だからこそ、その「躾・気付きへの促し」に「人へ対する優しさ」が付け加えられているか?を常に心の底に置いておいて欲しいと願っています。

今、非常に難しく、理解しづらい事を書いていると思います。

しかし「白は正しい」そして「黒は間違っている」として、結果、黒であった場合。その背景に「人としての優しさ」が根っこにあった場合、実は叱るどころか、褒めてあげる場面だった等ということが、子育ての場面では多く存在します。

100歩譲って小学生までは白黒基準で良いかもしれません。
しかし、中学校、高校へと子ども達が成長するに従いグレーゾーンの見極めに基準が必要となってきます。反抗期は人として自我の芽生えであり、人間としての成長の印です。

実際、白黒判断で断罪することは簡単です。

しかし、その子が成人し社会人となった時、柔軟な考え方を持つ事が難しい、そんな生きづらさを感じるように育ってしまうことでしょう。

そして将来、白黒つかない状況・状態に困り。
結果、受容する事が出来ず精神疾患やメンタルヘルスの課題を抱えやすくなってしまう。

皆さんは、子ども達に、そのような「負の遺産」を残したいでしょうか?

当然、「ならぬものは、ならぬのです」
但し、「その正しいは、優しいが付随しているのか?」

今一度、踏みとどまって熟考頂けたらと願ってやみません。

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私が落ち入った白黒思考の子育て失敗談

・小学生の時、我が家の門限は18;00でした。でも私は10分の遅れも許さない子育てをしていました。そこで、母子家庭のママさんから頂いたアドバイスがあります。

※ママさん助言
・子ども達には18:00と言っておいて、親側は注意する時間を18:30、雷落とす時間を18:30過ぎと決めておくと気持ちが楽になるよ。
厳密さは息苦しいだけなの、何事にも振り幅が必要なのよ。

・息子が小学生高学年の頃、宿題のプリントの字や数字が読めないような書き方をしていたのでカミナリを落とした事があります。私とすると当時6年性で「もう中学生になるのに」という気持ちでした。そこで、母子家庭のママさんから頂いたアドバイスがあります。

※ママさん助言
・あのね。「もう」じゃなくて「まだ」中学生なんだよ?字が汚くたって、ちゃんと宿題をやろうとして、取り組んでいるんだから、それで良しとしたらいいじゃない。本人が自発的にやった事なんだから。

私は当時、昭和の親父タイプでして、何かあればすぐにぶっ飛ばしてました。
しかし、今振り返ると本人は本人なりに「努力」をしていた。
その「努力していた」事を評価していなかった事を振り返って後悔しています。

確かに綺麗に書くことが「正しい」ことです。
でも「本人が自らの意思でやろうとした気持ち」まで受け止め「優しさ」を持って評価してあげたら良かったのになと思うことが私には腐るほどあるのです。

皆さんの日常はどうですか?
もし良かったらコメントで対処法や、考え方等、頂けたら幸いと思います。

それでは次回
④相談とは「◯◯で困っている。一緒に考えて欲しい」と話すことから始まる。

について書いていこうと思います。お楽しみに!
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筆 者:村上 よしのぶ
連絡先等:プロフィールに記載

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