シングルファザー として生きる:10か条(その4)相談とは「◯◯で困っている。一緒に考えて欲しい」と話すことから始まる
こんにちは。今回は前回に引き続き私の経験を基にし、今現在シングルファザー として生きる。または、これからシングルファザー として生きる事実を迎える方々へ
私なりのアドバイスを10か条として、提案して行きたいと思います。
※前回分:
①父子家庭のライフスタイル作りは「自分らしく生きていく自分を許す」事から始まる
https://note.mu/single_father/n/n69e3f049302c
②自立とは上手に人の力を借りながら生きる事である。
https://note.mu/single_father/n/nbcb55a4da892
③の「正しい」は「優しい」とイコールであるかを自らに問い続けよ
https://note.mu/single_father/n/n6ee0f35e2592?creator_urlname=single_father
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(1)相談とは「◯◯で困っている。一緒に考えて欲しい」と話すことから始まる
私のところに来る月間10件余りの「相談あるある」としてトップ3に入るこの問題。もちろん、相談に電話して来られる方は必死で困惑していて困窮している。
だから、考えが纏まらず藁をも掴む思いで連絡をして来てくれるのだと思います。
ちなみに相談内容のトップ3はコレ
1位:子育て、介護、時間、その他もろもろ課題が重複して混乱状態
2位:生活費
3位:転職・職場の悩み
総じて皆、要求的で自分なりのプランを持っていて、その通りに動いてくれない支援者に苛立ちを覚えており、自ら支援機関との関係を絶ってしまっています。
これは男性に総じて言えることかもしれませんが、ある程度、合理的に物事を捉え、事前に制度を調査し、問題解決に向けた見通しを持ち、ある程度の予測を元に行動するような性質があるのではないだろうかと個人的に思っています。
もちろん、相談窓口に直接言って何もわからずに、考えずに行く方もいらっしゃいますが、どちらかというと前者よりの方が多い風に思います。
ちなみに相談対応時、私は下記のような対応を行います。
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①基本情報の聞き取り
➡︎家族構成、住居、仕事、収入、健康状態、居住地の地域の特徴
②今困っている事を傾聴
➡︎何で困っているのかを聞きながら整理
※合わせて繋がっている支援機関の整理・担当者名の確認
※困り事と支援機関の紐付け・支援制度の紐付け
③傾聴した内容を反復し、整理して伝える
➡︎文章・フローチャート・パソコン画面にて工夫をします。
④問題解決に向けた手順を伝える
➡︎「困り事に優先順位をつけて、どこが専門機関かを伝え、どのような支援制度があるか」
※専門機関での相談する際のセリフを伝える。
⑤本人の今までの苦悩・努力を承認、激励し電話相談を終える。
➡︎Mailアドレスを伺い、伝えた内容をメールで送る
➡︎後日、支援機関へ相談があった旨を連絡し、情報共有を行う。
※理由としては聴覚情報+視覚情報を合わせた方が時間がたってからも振り返りができるからですし、または障害により「情報取得に偏りがある方も」多々いらっしゃいますので、そのように対応しています。
⓪場合によっては同行支援・他機関の担当者を集め拡大ケース会議を開催
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「んー。お金とっても、いんじゃね?」
と書いてて思い始めましたが、それは置いておいて。
まず「大前提として困った状態になるという事は原因・要因は誰のせいでもない、自らの選択の上に成り立っている」ということを自覚する事から始める必要があります。
そして「世の中、自分の思い通りに行かないのが当たり前」であるという事
もちろん理不尽なことに屈しろという事を言いたいわけではありません。当然、理不尽さや、傲慢な悪とは戦いましょう!共にやる気があればの話ですがね。
「相談」に行く心構えとして、心苦しく思いましたが書かせて頂きました
それに喧嘩しても良いことなんてありません。むしろ支援者に「一緒に考えてもらいたい。力を貸して欲しい」そのようなスタンスで良い関係を作っていったほうが、お互いに気持ちよく人間関係が構築されるのでは無いでしょうか。
ただ一点だけ、理不尽な差別的な不真面目な態度をとるような支援者・行政職員にぶち当たってしまった時は、シッカリと叱ってやりましょう!
喧嘩上等!ではなく可哀想な人だなと上から諭すように叱るのです。
そして、担当課長を呼び出して貰いましょうね。
戦う時は戦う、しかし敵を作らないように上手に賢く喧嘩しましょうね。
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一緒に考えて貰いながら、行ったほうが良い工夫
さて、一緒に考えて、様々な支援制度が提示されてきます。
または、担当部署が違う場合、そこでも支援制度を提示されるでしょう。
ここで困ってくるのが、だんだん混乱してくることです。
その為、下記準備をすることをオススメします。
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(1)B5サイズのノートを持参し記録していく事
➡︎相談日時、担当課、担当者名、連絡先、相談内容、提案内容、手続きの手順書作成※記載後、担当者へ確認してもらう事!(コレ絶対)
(2)簡易的な履歴書・生活歴シート
➡︎正式な履歴書じゃなくて良いです。生活歴シートというのは、親(ご自身)が生まれてから現在までのザックリとした思い出せるストーリーを年別で記載していく事をお勧めします。
(3)クリアファイル
➡︎支援制度の資料を紙で貰う場合がある為
(4)3年プラン・5年プランとなる可能性への心構え
➡︎大人ひとりの問題解決なら1年もあれば、どうとでもなるでしょう。
しかし私達ひとり親家庭は「子ども達への影響も踏まえペース配分を検討する必要がある」とは言え焦ると思います。ただ最初の頑張るポイントのハードルは間違いなく踏み出しやすい所からになるでしょう。
そして、それを「選択したのは何故か?」ふと不安になる日もあるでしょう、そんなときは「子ども達への影響も踏まえペース配分を検討した結果」であると立ち返られるはずです。合わせて次のステップに向けた事前準備も出来ると思うんですよね。
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恐らく「男がそんな選択できねーよ」「恥ずかしーわ」「まってらんねーよ」色んな事を相談していく中で、情報を整理していく中で気持ちや感情がお祭り騒ぎになるでしょう。実際、殆どの方がそうです。
でも、それで「普通」です。
しかし「しゃーない。自分で選択した道の結果。子どもを縦にした横暴は却下」です。今ある自分の力を一度振り返り最適化し、実行に移していくか考えなければならない。そう私は思います。
支援が必要な状況は、即解決!とは行きません。そして支援制度も限界があります。そういう時、一番大事なのは下記3点となるでしょう。
1_「正確な現状の把握」
2_「第三者評価の受容」
3_「時間へ対する価値創造」
辛抱と忍耐が必要です。
しかし3点目にあげた「時間へ対する価値創造」が乗り越える為のキーワードなのです。
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「べき論」・「ねばならぬ」・「男だから」思考の呪い
(相談窓口へ行く➡︎思い通りにならない➡︎自分でやろうとする➡︎失敗する)
そうしたケースをたくさん見てきました。
そして、その背後に子ども達が大きな負担と不利益を受ける状況に、いつも私は胸を痛めています。
では、なぜ?(思い通りにならないから、自分でやろうとして失敗する)事を選択してしまうのでしょう。
お話を聴くと(正直、上手くいくと思えない。でも、やるしかないんだ)と言います。
その言葉の背後には想像以上に面倒な無自覚な呪いに近い思考パターンが存在しているのです。
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1_「べき論」・「ねばならぬ」思考です。
・生活保護を受けるなんて男として恥ずかしい、どんなに苦しくても、自分で働いて生きるべきだろう。父子家庭だからこそ、がんばらねばならないんだ。
(イヤイヤだから子育ては?
その健康状態で頑張ったら悪化するでしょうと、いつも突っ込みたい)
2_男だから働かねばならない思考
・母子家庭ならわかるけど、父子家庭で生活保護やらを選択するのは恥でしょ。
だって俺、働けるし。
(イヤイヤだから子育ては?母子家庭なら分かるってバカにしてんの?といつも突っ込みたい)
3_無自覚に恥と感じている事を隠す傾向
・相談を受ける、助言をする、上手く行かない(アレ?どうしてそんなに苦しい状況が継続してるんだ?)と頭を傾げてしまう事が多々あります。
そんな時は(イヤ、実は借金があって・・実は○○があって・・いや実は・・)後から後から困窮要因が出てきてしまう。そりゃ生活苦しいわ。
でも時すでに遅し、更に経済的自立に時間を要することになります。
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こうした無駄な頑張りの結果、八つ当たりを支援者にする等という、訳の分からないスパイラルも生まれたりまします。挙げ句の果てには、責任を支援者にすり替えて攻撃する人もいる。
ここまで来ると呆れ返ります。
まずは支援者と一緒に考え、悩み、会話を通して、繰り返して、少しずつ物事の受け止め方が変わっていって「べき論・男だから思考と白黒思考」から「上手くいったら良いな・とりあえずチャレンジしてみよう」と前向きに取り組んでいけるような「会話が成立」する方は大丈夫です。
しかし、価値観が頑なで、拘りが強い場合、または伝えているのに、紙に書いてるのに覚えられない、理解が深まらない場合、マイナス思考から抜け出せない場合もあります。
私は発達障害・パーソナリティ障害・精神疾患を疑い精神科の受診を進めます。
そうした場合「自分の特性・性質の理解」が必要な事・「自分の心が悲鳴を上げている」事を踏まえて、改めて「自分らしく生きる、生き方を模索する」そうした支援が必要になります。
今、困っている人、苦しい人、沢山いらっしゃると思います。
でも、大丈夫。支援者は必ずあなたの側にいます。
後は、それを受容し会話をし、一歩ずつ支援者と悩みながらトライ&エラーを経て良い失敗を繰り返しながらレベルアップしていけますからね。
大丈夫。大丈夫ですよ。
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そろそろ、長文になりすぎてきてしまいましたね。
本当は職場バージョン、家庭バージョン、地域バージョンがあるのですが、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
ちなみに私は正直「困った・迷った・どうしよう」と行き止まり感を感じた事ってないんですよ。私のプロフィールを見てる方は(嘘だろ〜)と思うかもしれませんが本当なんです。
恐らく私の性格が関係していると思っています。
私は小学校3年生までしか言っていないので、生きていると分からないが多い。
でも、負けず嫌いなので「知らん・わからん事」はとにかく「聞きまくる・調べまくってます」
結果、問題が解決していく経験が蓄積されていく。
なので、今も鬱病で休職中で発達障害の困り事、生活費が11月でアウトになる。
そんな状態ですが、困って無いですし、悩んで無いです。
「困る事」が予測出来ているので、その事をそのまんま行政の担当課へ相談に行って、どうしたら良いかを聞いて、どのように進めていったら良いかも聞いて行動手順書を作成して、それでもダメだった場合は、次はこうしてみる。
という事まで詳細に文章化して事実と心の準備が出来ているからだと思います。
まぁ。ただ単に心臓に毛が生えているだけかもしれませんがね(笑い)
長文ご静聴ありがとうございました。
次回はシングルファザーとして生きる10ヶ条の5番目となります。
(5)
・父親業を1人ですることが父子家庭なのではなく、親業を1人で行うのが「ひとり親」家庭
・頑張ろうとするのではなく、丁度良いペースを探すことから始めよ。
・「良い父親」を目指すのではなく「笑ってる父親」を目指していこう
・ミュニティに所属して地域で役割を担ってみよう
今まで書いてきた内容と被る内容なのですが、子育てに焦点を当てて書いてみたいとおもっています。
それでは、次回また宜しくです!
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