詩『ペット』
題名
『ペット』
(隠しテーマ・刹那)
刹那って
この世で一番短い時間の表現だけど
そのせいか、なんだか悲しいね
そう思わない?
君はこんど新しく
飼う仔猫に
「刹那」って名前をつけた
私の3倍か4倍のスピードで生きる
だから、刹那の時間も
大切にしてあげたいから…と言った
あの仔猫だった刹那も
今年で17才になった
けっこう長生きしてる
君の産んだ赤ちゃんとも仲良しだ
俺の名前は「悠久」
とっくにオバケになってる
刹那の先輩だ
俺が病気で急死して
泣き続ける君のために
お母さんが買ったのが刹那だった
俺がここに
ベットのオバケでいるのは
君の未練のおかげ
刹那の守護霊にもなっていた
でも、もう少しで終わる
そしたら君ともお別れです
君は新しい家族ができた
ペットへの愛もぜんぶ
赤ちゃんにあげて
こんどは刹那が残るはず
赤ちゃんの守護霊にもなると思う
きっと長生きするよ
優秀な俺の愛弟子だから
へへっ(ぺろ)