詩『イルミネーション』

『イルミネーション』


 夜中の電飾で飾られた看板や
 まばゆいヘッドライトの流星群
 高いビルから見下ろせば
 魔法使いがこの街に
 命をあずけた?

 工場夜景に若者の喧騒
 ゲロ吐くおじさんに香水おばさん
 流れる電車の乗客は無機質
 心臓みたいに点滅する
 この世の腹の中

 生きているんだ
 輝きたいんだ
 光の数だけ
 人生なんだ

 キラキラするんだ
 目立ちたいんだ
 ぼくは此処にいる
 なぜ?…気づかない!

 イルミネーション
 それが人なんだ
 愛のコンセント
 だれか?…差してくれ!





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