詩『ススキ』

『ススキ』



春の七草は粥にする
秋の七草は観賞する

花びら持たぬ悲しい花は
風になびいて涙をためる

白きススキは実を揺らし
過ぎた遠い日、行きたがる

月がフフフと笑うから
それ見たネズミもつられてる

白いススキもゲラゲラと
笑うみたいに見えてくる

そして私も泣きながら
まんじゅう投げて
パクンと食べた





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