詩『友だちの思い出』

『友だちの思い出』


 人は生まれ
 母に甘え、父を追い
 祖母に抱かれて、祖父と遊ぶ
 姉を真似て、兄をにらみ
 弟を叩き、妹を撫でる

 人は生まれ
 家族のこと、大好きでも
 外に、外に、興味が広がり
 じぶんに似てる、子供を見ちゃう
 遊んでみたくて、うずうずしちゃう

 人は生まれ
 同じ歳の、友だちが
 心の世界を、埋め尽くしてく
 まるでじぶんの、分身たちで
 なくてはならない 酸素に変わる

 人は生まれ
 恋をして、狂ってく
 愛とか友とか、くらべて苦しみ
 裏切り疎遠に、なっちゃうことも
 それでも続く、親友もいる

 人は生まれ
 挫折しては、立ち上がる
 友だちってのは、何なんだろう?
 いつも側にいて、支えてくれて
 その思い出が、私の誇り





いいなと思ったら応援しよう!