詩『落ちていく』
『落ちていく』
しゅるしゅるしゅるしゅる
ひゅーひゅるるー
しゅるしゅるしゅるしゅる
ひゅーひゅるるー
落ちたと思えば どこかに当たり
痛いと叫べば またひゅるる
意識があるから 生きてはいるの?
あきらめたいようで 期待もしてる
楽観主義者と だれかが笑う
不思議ねこんなに 臆病で
プツンと電源 落ちてくまでは
ショートしてだって 恋までしちゃう
化けの皮を 被った変人
それでいいのよ 落下のひととき
他人の眼など 目くそ鼻くそ
トイレのチリ紙の 価値もない
落ちていく 落ちていく
ぺしゃんこつぶれて 内臓ばらまき
落ちていく 落ちていく
脳みそベチャベチヤ 野次馬…笑う
まるで、漫才なのか?
人生なんて
死さえ、おもしろいんだ
生きてさえ、いれば
落ちていく…
あなたにだけは
その現場で
泣いて
欲しいかな