詩『キャンドル』

『キャンドル』


 命のように消えそうで
 金魚を真似て泳いだり
 涙のようにぼかしかり
 若き強さを叫んだり

 火の歴史は
 やさしくだれかをはげましたり
 火の歴史は
 憎しみたぎらし殺したり

 ちいさな、その身に
 ちょんと乗せ
 朝が来るまで友になる

 キャンドル
 炎を見上げる土台から
 キャンドル
 流れるしずくが
 人の人生…そのものか?





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