詩『はなればなれ』

『はなればなれ』


 なぜだろう
 戦争映画を思い出す

 はなればなれ

 孤児たちの演技が
 頭に上映される

 そこに、美空ひばりの
 「悲しき口笛」

 はなればなれ

 それは親か兄弟か
 恋人なのか

 去ってゆく
 再会するのは、ごくわずか

 はなればなれ

 それが永遠になり
 日常になる

 はなればなれ

 いつかは私が
 はなれてく

 きずながあってこその、言葉
 はなればなれ

 あなたときずなを
 結びたい、





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